日清食品HD社員が1億円超“横領” 懲戒解雇に

詳細な発生原因が気になります。
一般にキックバックは発注額を必要額よりも多めにして業者に発注し、必要額との差額を業者から振り込んでもらうという手口が相当します。

例えば簡単には以下のような方法です。

必要額が100なのに、発注額を120として業者に発注します。実際は業者からは100の納品しかありませんが、20は架空発注していますので、あたかも何らかの納品があったように業者に支払われます。

不正実行者はこの20について業者から自分の口座に振り込んでもらえれば、横領可能です。

この架空の納品については適当に納品書や請求書等を偽造すればよいのです。

これを防ぐにはいくつか方法がありますが、例えば以下のような方法になります。

①発注額の正しさを上長などがレビューする。

②発注額と納品額、あるいは発注内容と納品内容納品の差異を分析し、ズレていたら理由を確認する。

③発注者と納品チェック者を分けて分担させる。

証憑の偽造を見抜くのは、実際は困難であることが多いと思います。大切なのは、不正の実行に関するシナリオ、仮設の設定とその検証になるかと思います。

またいずれにしても、発注、納品、支払が一対一の関係で整理されていれば、より発見可能性が高くなります。データと現物(事実)は、常に隣り合わせで一致している必要がありますわ、

内部統制のキー統制では、上記いずれも統制の候補になり得ます。ただし、現場がどこまでルール通りに遂行しているか、整備状況のテストとしてウォークスルーを実施するなどして対応することが考えられます。

内部統制に穴があればあるほど、不正の機会は増加します。

J-SOXは、このような不正を防ぐためにも大切な制度だと思いますので、本案件を対岸の火事とするのではな、今ある統制の見直しをすることを検討したほうがよいのかもしれません。