東芝の不正会計を見逃した監査法人、「働き方改革」の中身

  • 2017年2月20日
  • 2017年2月26日
  • 会計

新日本監査法人(東京都千代田区、辻幸一理事長)は、4月から5月まで期間限定で本部内に保育施設を開設する。女性を中心とした小さな子供を持つ公認会計士の活躍を支援するためで、同様の取り組みは4大監査法人として初めて。監査法人は、繁忙期である4、5月は土日祝日も勤務がある。安心して子供を預けられる環境を用意することで会計士の負担軽減、業務集中につなげる。
民間企業の間でも、活発に女性支援が検討されていることと思います。その1つが会社に保育所を作ってしまうという方法。

個人的には、非常に良い方法だと思っていまして、こういうのが広がれば、確かに女性も働きやすくなるのだろうなと思います。

会計士の女性は、一般的に産後復帰することも多く、出産後、割と早い時期に保育所に預ける方も多いと思います。そのためこの施策は監査法人においても効果があると踏んだのだと思いますけど、よく考えると、現場に出ている女性会計士には果たして効果ぎあるのかと疑問に思うところはあります。通常現場で作業する会計士は、事務所にわざわざ帰るよりは、できれば直帰したいところかと思いますので。

ただ、事務所勤務の方も多いと思いますので、そのような方々にとっては大変便利な制度かとは思います。

しかし、やはり本質的には作業を減らさないとどうしようも無いでしょうね。近年の業務量の多さは、効率化で乗り切れるようならものでは無いと感じます。そもそも仕事を減らさないと…。

ところであと1つ気になったのが、不正会計を見逃した監査法人という書かれ方…。

固有名詞で書いたらインパクトが足りないからか…。事実だけど…厳しい書き方ですねー…。

業界にいる者の意見になってしまいますが、監査は、クライアント側の誠実性とか正義感に支えられて成立する仕事だと感じます。。。