1.はじめに
全国の監査法人勤務の会計士の皆さま
日々の業務お疲れ様です。
このサイトに行き着かれたということは、心身お疲れだからかと思います。
大変に忙しい毎日をこなされていると思います。
もともと日本の監査報酬は欧米よりも非常に少ないと言われており、そもそも日本の監査に従事する会計士は不足していると言われています。
また一連の会計事件もあって、特にパートナー以下の監査補助者としての我々の負担は今、最高潮に達しているといっても過言ではないかもしれません。そのような環境の中でも、我々がこなすべき以下のような仕事、悩み事は待った無しで数多く発生します。
✔️新規クライアント対応
✔️クライアントで発生した突発事項への対応
✔️金融庁、協会、自主品質管理レビューへの対応
✔️嫌な上司、嫌なクライアントへの対応(耐える)
このような状態にあって、誰でもいいから話を聞いて欲しい、励まして欲しい、という想いは誰でも持つとは思います。
人によっては衝動的に辞めることを考える人もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、やめたいと思ってしまった時、どのように気持ちを、頭を整理したら良いかお話したいと思います。
2. 解決策① 紙に書く
仕事をしていると、嫌なことは起こるものです。
これは何の仕事をやっていてもそうです。
監査の世界では、規制産業であることこら、若干特異な制度が存在しますが、突発事項への対応や、嫌な上司、お客様は、どこの世界にいても対応が必要なものです。
なので、まず自分が何に対して辛い思いをしているのか、紙に書くことをお勧めします。
紙に書いたから何が変わるの?と私も最初は思っていましたが、心の中にあるモヤモヤをあらためて目で確認することで、自分の本当の気持ちがわかってきます。ああ、自分はこれが嫌なんだ、と。これに苦しめられているんだ、と。
いくつ書いても構いませんが、箇条書きで書くと整理しやすいです。考えつく限りの悩みを、心に正直に吐き出してください。
品質管理レビュー対応が忙しすぎて次あたったら耐えられる気がしない、家族などプライベートの時間が取れない、AさんやBさんなど嫌な人ばかりと仕事する、など具体的に書けば書くほどいいとおもいます。
まずはこれがスタートです。
あ、エクセルで整理していただいてもokですよ。我々はエクセルによる論点の把握と整理は得意分野だと思いますので。☺️
3. 解決策② 分析する
紙に書いたら、その右側の列に、悩みごとの重要性をつけていきます。
同列もあり得ますが、これだけは嫌だ!という悩みほど、重要度が高くなるよう、ランクづけして下さい。
全部重要というのもあり得ますね。
4. 解決策③ 発生原因と対策の可否を考える
次に、更に右の列に、お悩みの発生原因を記載します。
監査法人が原因なのか、クライアントが原因なのか、あるいは自分が原因なのか?
ここでの趣旨は、お悩みが自分でコントロール可能かどうかを考えることです。
そこから更に、対応策についても更に右に記載します。監査法人やクライアントが原因なら上司に相談してみる、自分が原因なら、何か解決策はないかと、考えてみる。何をどうすれば良い方向にいくのか?考えつく限りでよいので、冷静に考えてみて下さい。
5. 解決策④ 本当の悩みを特定する
ここまでの作業を終えれば、重要性の高い、発生原因がコントロール不能な、対策の考えつかない悩みが、特定できたとおもいます。
ではこれらに対して、自分の根本的な悩みがこれに該当するのか、考えてみて下さい。
自分を苦しめていくる本当の原因が、あらためて腹に落ちてわかってくるとおもいます。
人によっては、この時点で、よし、大した悩みじゃなかった!明日からまた頑張ろう!って思われる方もいるかもしれません。笑
そのように思えない方は、次のステップで自分と向き合うと思いますが、それはまた、後日記載いたしますね。
全国の会計士さんが、毎日精力的に活躍できるよう、同じ一会計士として、お祈りしております。