【訂正報告書事例】過年度(イワキ株式会社)

過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ
当社は、平成29 年5月16 日付「過年度の有価証券報告書、四半期報告書及び決算短信等の訂正に関するお知ら
せ」にて開示いたしましたとおり、本日、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を関東財務局へ提出するととも
に、過年度の訂正決算短信等についても開示いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

減損損失が過大であったという割と珍しい事例になります。

以前に出ていたプレスリリースからすると、不動産鑑定評価額が間違っていたような印象を受けます。

しかし見積の前提が異なっていたこと、計算過程が異なっていたこと、単純な計算誤りなど複数の要因も考えられます。一般的に見積もり項目は判断の難しさがフォーカスされますが、複雑な計算過程を経ることも多いので、慎重に資料を作成する必要があります。

また不動産評価については、案件にもよりますが、監査法人内部の不動産鑑定士などを利用して評価額を検証するという手続がく取られます。減損損失の測定については原則として簡易指標は使用できないですが、これは不動産評価額というのが非常に算定が難しく、重要性が高い場合には相応の手続・調査を経て金額を確定する必要があるためかと思います。

正直、あまりメジャーではない鑑定士さんが見ている案件は、すごく適当な金額がつけられていることもあります。

ただ、メジャーどころに依頼するとコストがかかるということもあり、そのあたりは会社様のスタンスにもよるのかもしれません。

いずれにしても珍しいケースですが、黒字化ということもあって、この会社の株価は本日上がっていたようです。

監査法人はあずさのようです。