AIによって、事務職は代替されないと見る根拠等

「AIと事務職」をテーマにアンケートを行ない、女性577名から回答を得たという話。

調査結果概要は以下の通り。

★5割の女性が「10~20年以内に事務職はAIに代替されない」と回答。

★仮にAIが台頭するとしたら、今から身につけておくべきスキルは、「臨機応変に対応するスキル」「コミュニケーションスキル」「発想力」。
20年内に代替されると「思わない」と回答した方の理由は以下の通り。

◯事務業務の中には、個人間の微妙な感情のやりとりを必要とするようなものも含まれるので、AIが苦手とする、曖昧・情緒的な面を推し量ったりするような能力は、ディープラーニングのさらなる進化が必要。

◯AI導入できる余裕がある企業はなくなるかもしれないが、小さな規模の会社はいろんな職種を兼務する人がいて無理だと思う。

◯AIに対して、人間のような感情や感謝の言葉、習慣などを理解することは無理

このように、使うのが人間だから、使われるのも人間でないと難しいというのは、個人的には的を得ていると思います。人間同士のやり取りが無意味化するというのは、あり得ないかと。仕事をするのが全部ロボットなら別ですが。そのときには、もはや世の中における人間の意味が変わってそうですね。

なお「AIの台頭にあたり、今から身につけておくべきスキルは何だと思いますか?」と質問した結果のコメントで響いたものは以下でした。

◯「相手によって対応を変えたり、優先順位を変えたりなど、暗黙のルールや空気を察知して臨機応変に対応することは、まだまだ機械にはできない」

◯「ルーティンワークではなく、イレギュラー対応できるスキルを身につければAIと仕事のすみわけができると思う」

◯「統計や情報量ではAIの方が人よりも勝るため、そうではない創造性の高い能力を磨いておく必要があるのではないか」

◯人にしかできないクリエイティブな仕事が人には求められる。いかに価値のある創造ができるかで、人の価値が決まってくるのではないかと思う。

◯そもそもの「働く意味、自分の強み」などを自身で探していくことが必要。今までと同じように「働かなきゃいけないから」レベルの意識では仕事はなくなると思う。
要は、他人が『やりたくない、やれない仕事』や、『AIが高い学習能力をもってしてもやりにくい仕事』は残るという見通しを、世間は持っているようですね。

人工知能については若干持ち上げられすぎの面もあるかなと思うので、本当のところそうなるかは誰にもわかりませんが、大事なのは、皆が上記のとおり考えていて、対策を考えているというところですね。少しでも自分の付加価値を上げてAIに負けないためにはどうしたらいいか。考えてばっかりいてもしょうがないのですが、今後も意識はしていきたいと思います。