日本企業の相次ぐ不正発覚「氷山の一角」

  • 2017年10月11日
  • 2017年10月11日
  • 会計

日産自動車、神戸製鋼所と企業の不祥事が相次いで明らかとなったことで、投資家は日本企業に対して不信感を募らせている。業界トップクラスの大企業で表面化する不正に企業統治のあり方が問われている。「不正は個別企業で定期的に出てくる問題。まだ氷山の一角」。アバディーン投信投資顧問の窪田慶太インベストメント・マネジャーはこう指摘する。「定期的にこういった問題があり起こってくる状態では、コンプライアンス(法令順守)体制が甘い会社が他にもあるだろうということになる」とみている。

ブルームバーグより。
そのとおりだと思います。

不正がなくなることは考えづらいです。

不正したほうが楽だというくらいに思い詰められた人がいて、かつ不正の機会が存在する限り、無くならないのではと思います。

勿論、数を減らすべく努力をしていくべきですが、これをやれば不正を防げるという定番の決定打があるわけではないので、イタチごっこは続くであろうという話ですね。

でも人間がやることなので、皆が本気になれば、防げないものでもないかと思います。

我々会計士は会計不正をターゲットにしていくわけですが、少しでも氷山をあらわにできるよう、考えて工夫し続ける必要があります。

でも、監査制度に不正をきちんと発見させようとするなら、もう少し工夫する必要ありますね。監査報告書を長文化するとか、監査法人のローテーションとか、効果が無いとまでは言いませんが、不正発見に対して本気であるとは言えない気がしますねえ。

それにしても、記事の中で「カビ型」と称される表現は、うまいですね。不正の温床はジメジメと増殖するカビみたいなもんだというのがうまく表現できてますね。そして社会がカビ対策に厳しい目をもっていることも伝わります。