カルロス・ゴーンら2人逮捕 報酬過少申告や不正の疑い

東京地検特捜部は19日、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者(64)と、代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者(62)を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。ゴーン会長の報酬を過少申告した疑い。日産は同日、「複数の重大な不正行為」が認められたとしてゴーン会長らの解職を取締役会で提案すると発表した。

日経新聞より。

これは驚きました。

ゴーンさんがまさか…。

何かの間違いであってほしいけど。。。

具体的な法違反が、有価証券報告書の虚偽記載で、しかも経理の状況以外ということで、会計の世界でも話題になっていきそうですね。

役員報酬は、色々な論点がありますが、

記事によると、個人的な支出を会社の負担にさせていたということで、これが実質的な役員報酬を異なる科目で処理していたという処理誤りを意味するのであれば、PLやその注記も適正な科目に修正した上で訂正報告書を出す可能性はあるかと思いました。

またゴーンさんの個人経営の会社との取引の漏れであれば、関連当事者の注記にもインパクトかあるかもしれません。

そうなれば、場合によっては会計監査の妥当性が問題になりますね。

そもそも、会社のお金を個人で使うなどというのは、中小企業の経営者で問題になるようなイメージがありますけど、まあ考えてみれば大企業だろうと、同じような問題は発生し得ますね。

ガバナンスの重要性が世に浸透してきた矢先の事件もいうことで、また物凄い規制の追加になって経理部が遅くまで帰れないようなことにならないことを祈ります…。