「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い(案)」等の公表

  • 2018年6月4日
  • NEWS

ASBJは、実務対応報告第18号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」(以下「実務対応報告第18号」という。)及び実務対応報告第24号「持分法適用関連会社の会計処理に関する当面の取扱い」の見直しを検討し、公開草案を公表しました。

世に問うているのは、「資本性金融商品の公正価値の事後的な変動をその他の包括利益に表示する選択をしている場合の組替調整」について。

要するにIFRS9の処理(リサイクリングしない)を否定するもの。

ここは、会計学者等業界人の論争が絶えないところだと聞きます。

欧米と日本の考え方の違いが如実に出ているところのようです。

個人的には、リサイクルする処理は合理的だと考えますが、

実務家の視点からしますとGAAP差異があるほうが迷惑なので、日本基準もIFRS9をそのまま受け入れるという選択肢があってもいいと思います。

どちらが正しいかという議論を不用意に激化させ、投資家の意思決定をかえって惑わす可能性を危惧します。