IPO銘柄、初値からの上昇率

  • 2019年1月30日
  • NEWS

独自のアルゴリズムに基づくビッグデータ解析サービスを展開するVALUENEX株式会社は、2018年10月30日に東証マザーズ市場に新規上場を果たしたことから、そのインタビューの記事がありました。

IPOプロより。

参考になると思ったので、以下にて主なQAを記載します。

IPO準備で苦労したのはどのような点でしょうか?

一番は内部管理体制の構築です。審査への対応や適時開示の実績作りができる人材を探し、相互牽制が効くよう財務と経理を分けて、といったことから始め、約3年かけて取り組みました。会社規模を考えると管理部門ばかり増やすわけにはいきませんが、それでもIPOを達成するには一定の人的投資を覚悟する必要があります。

やはり3年くらいかけて準備するのか〜、という印象です。こちら、実際はもっと短い期間で準備する会社も多いと思いますけど、特に内部統制は時間と労力かかりますからね…。

管理体制こそ、早い目の備えが必要かと。

銀行から見て、今回のIPO成功の秘訣は何だと考えますか?

腹を割って何でも聞いていただき、課題・不安をスピーディーに解消できる関係性を築けたことです。

これは誰とでもそうでしょうね。腹を割って話せないと、物事が効率的にすすみません。テクニックとか、知識も大切ですが、ヒューマンスキルの重要性を日々感じます。合うお客さん、合わないお客さん、、という一般的な課題を考えても、です。

これからIPOを目指す会社にメッセージをお願いします。

IPOを実現するためには、業績と内部管理体制の両輪のバランスが重要です。業績は絶好調でも内部管理体制が脆弱で主幹事証券の審査でつまずく会社を、我々は非常に多く見てきました。時期に応じた適切な管理体制を築いていくことが肝要かと思います。

というか業績は皆意識しますが、盲点かつ鬼門は内部管理ですよね。これをいかに高めるか。しかも本社ではなく、現場レベルで。人を動かす立場にある人間の重要性を感じます。とにかく、組織を、人を正しく動かさないといけません。

IFRSの新たなリース会計基準であるIFRS16号「リース」が、2019年1月1日以降開始する事業年度から強制適用されている。本誌がIFRS任意適用会社を調査したところ、 強制適用時期より早くIFRS16号を適用している旨を開示した上場会社が2社あった。当該会社は、メンバーズ(東一、サービス業)と、サッポロホールディングス(東一、食料品)。メンバーズは2018年3月期第1四半期から、サッポロホールディングスは201812月期第1四半期から、それぞれIFRS任意適用を開始しており、2社ともIFRSへの移行にあわせてIFRS16号を早期適用している。

税務研究会ニュースより。

メンバーズは既に年度の有報も出していますね。

日本で最初のIFRS16適用された有報開示になりますでしょうか。

監査法人はアヴァンティア。

見てみると、IFRS初度適用企業のようです。

報告期間に初めてIFRSを適用したことで、移行期まで遡ってIFRS16ベースに修正されております。

気になったのはリース契約の解約率、延長率などの、設にあるようないかにも大変そうな注記が見当たらない点。

ある種、ホッとした気分になりますね。

もちろん、必要な情報は投資家に出していく必要がありますので、慎重な検討が必要ですが。

サッポロ20193月頃に有報が出そうなので、要チェックだと思っています。

たかが事例、されど事例。

2018年は新規株式公開(IPO)が91社となり、過去10年で2番目にIPOが多い年だった。昨年上場した銘柄の株価騰落率では、システム開発やクラウドサービスなどインターネットを活用したビジネスを手がける企業が上位に並んだ。

日経新聞より。

上場後株価が冴えないという話も聞きますけど、順調に株価を上げている会社もありそうですね。

10倍株ではないですが、小型株を狙わないと、大きなリターンは得にくくなっているかもしれません。

実際は大きく儲けるのはなかなか難しいとは思いますが…