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概要
ネットサーフィンをしていて発見したので共有させてください。
KPMGは、音声解説付きスライドにより、IFRSの主要なトピックを、初心者にも分かりやすく解説するコンテンツを、無料で配信しているようです。
また、解説文を付けたスライドのPDFも無料で公開しています。
何がオススメなのか
こちら、今回初めて内容を見てみたのですが、以下の点について良い意味で驚きましたので、特に若手や初心者の方はぜひ見ていただきたいと思いました。
(1)基礎的なポイントがよくわかる
「その会計処理は、要するにどういう意味なのか」という、初心者が知りたいことにフォーカスをあてて説明が施されている印象を受けました。
これにより、会計処理のイメージがしやすくなるという効果があるものと思われます。
IFRSは、「条文が読みづらく、何のことを言っているのかわからない」という悪い特徴を持っていると思います。
しかし、突き詰めていくと、日本基準での意味と同じだったりすることも多いです(日本基準がIFRSの要素を取り入れているから当然なのですが)。
読みづらい条文は、「日本基準でいうとこういう意味だから、同じってことでいいですよね」という確認をしながら学習するのが理解に資すると思っています。
その理解の一助になるという意味で、こちらは無料の割に良い教材になっています。
(2)カラフルで見やすい図解が多い
無料なのでどんなもんかと思っていましたが、想像以上に図解が多く、色づかいも上手だと思いました。
実際は、IFRSの内容は細かいので、すごく細かい図解にならないと基準の内容を説明しきれないことも多いです。
そのような内容の場合、逆に要点・エッセンスだけを集めて図解しないと、とても理解しにくいと感じていました。
本解説では、「そのエッセンスだけを図解にしてみた」と言わんばかりに、要点だけをきれいに図解していますので、理解の再確認ができました。
(3)スライドが見やすく、スタイリッシュ(PPT作成の参考になる)
そしてスタイリッシュな資料は、まったく別に自分が業務上パワーポイントを作成する観点で、かなり勉強になりました。
「ここでこういうピクトを入れると、こういう風に図解が映えるな」と思わされることが多かったです。
こういう資料の見せ方が美しいかどうかという評価は、感性・センス次第によるものでしょうから、できるだけ「いいなあ」と思える資料を見る必要があると思っています。
まとめ
もちろん、IFRSの量は膨大で、基礎講座をおさえたからといって、マスターするのは難しいかもしれません。
また会計を理解するためにはインプットだけでは不十分で、具体的な設問を解く、あるいは実務において実際の取引について検討するという、アウトプット的な活動が必須になります。
しかし、業務でIFRSを経験する人ばかりではありませんし、来るべきIFRS適用に備えて準備をしたいという人も多いと思います。
そんなIFRSをマスターしようと思う人が、「日本基準と何が違うのか」などというIFRSの重要なポイントを押さえるのに、闇雲に基準書を読むのは疲れるし、非効率でしょう。
そこで、まずは全体像・概要を掴みたいという方は多いと思います。
そんな方にとって、(無料のわりに)かなり使えるツールになるのではないかと思います。
しかも、動画で勉強できます。
音声に機械感・オートマチック感が満載ですが、耳から情報を頭に入れるのが得意なタイプの人にとっては、良い教材になるのではないでしょうか。
例えば、電車の中で通勤時間に聞くということもできると思います。
毎日の勉強の効率化に、是非役立てていきましょう。