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企業の経理に関する悩み
肌で感じる経理マン不足
最近、大手上場会社に比べて比較的規模が小さめのお客様と仕事をご一緒することが多いです。
私は会計士としてお取引させていただいており、経理まわりでサービスを提供する立場のため、相手は経理部長やご担当の方になります。
そんな中でよく聞かれる悩みが、以下のようなものです。
会社(経理)の悩み
1.経理担当者(事務員さんを想定)を採用するのがなかなか困難で、派遣単価も含めて労務単価が上昇している。仮に採用できてもコストがかかりがち。
2.採用しても、担当できる人数に限りがあるため、業務が集中して業務量が過大になってしまいがち
3.そのためか、経理担当者を採用しても、すぐに退職してしまう(辞めてしまう)
4.経理事務員さんの事務処理力にバラツキがあり、優秀な人はともかく、そうでない人の業務レベルを適性にもっていくのに非常に労力がかかる(引継も含めて)
5.これらの結果、採用と退職が繰り返される事象が発生しており、人財の入れ替えにかかるコスト(時間)もばかにならないのでなんとかしなければならない
社会問題としての「”人手不足”関連倒産」
近年、人手不足に関連して発生する倒産が増加していることをご存知でしょうか。
東京商工リサーチによれば、「特に、人手確保が困難で事業継続に支障が生じた「求人難」型と、人件費のコストアップから収益悪化を招いた「人件費高騰」型の増加が際立つ」とあります。
実際に、有効求人倍率は増加の一途です。
出典:厚生労働省
日本社会は構造的な人手不足に直面しており、経理担当の労働単価についても上昇傾向です。
この傾向は、今後も継続すると思われます。
この傾向が止む理由を探すのが難しい状況です。
*AIやRPAに期待している方も多いかもしれませんが、RPAは中小企業での実務適用を考えるとまだまだ課題があり、結局トータルで見ると手間とコストのかかりかねない選択肢です(詳細は別の記事に記載します)。
解決策は?
人の採用等で大変なことはわかりました。
では、どのようにこれを解決したらいいのでしょうか。
今回は、その解決策になる可能性のある方法をご紹介します。
それは、経理の外注化です。
クライアントからの相談を受ける際に、必ずキーワードとして登場するソリューションです。
その中でも、今回は現在市場拡大中の経理代行サービスに着目してご紹介したいと思います。
外注化のメリット
1.経理マン採用にかかるコストを削減し、コア業務へ集中できる!
そもそも、企業の事業目的は経理をすることではありません。
あくまでライン組織をサポートする部門です。
私は当然、このサポート業務にはとてつもないポテンシャルがあり、経理業務はまさに経営そのものといっていいほどの付加価値があると思っていて、
経営は、以下で差がついていくと思っています。
①いかに早く決算数値を確定させ、
②いかに鋭い視点で自社の数字を分析すること・適切な経営計画をたてていくことに時間・コストを割くことができるか
経理における事務処理はこの、①に該当します。
もちろん、仕訳を切るのには多くの知識と判断を要するため、それ自体は高度な付加価値を伴う業務であると思います。
しかし、経営という面でみたときに、あまりに①にコストをかけるのが果たして得策なのかという疑問を持たざるを得ません。
すなわち、①の達成のために、新規採用を含めてに多くのコストをかけ続けることは、人手不足も考慮すると大きな経営上のリスクになっていくのではという危惧があります。
一人採用するのに、派遣社員だとしても、少なくとも2,000円/時間×8時間/日×20日=32万円/月がかかります。
これに加え、転職エージェント等に支払う紹介手数料があればこれももちろん加味し、また従業員が担当者の突然の退職とこれにともなう手続や新規採用業務に追われてしまう時間も加味すべきでしょう。
時間単価にして、正社員の2千円~3千円/時間程度の価値が、採用のためだけに損なわれていくのは、できれば避けたいものです。
したがって外注化は、これを解決する手段になり得ます。
2.属人的になりがちな経理の作業を標準化する苦労から解放され、引き継ぐことへのコストやリスクを低減できる!
経理業務を経験すればわかりますが、
作成する資料は非常に属人化される傾向があります。
担当者によって、好みや能力にクセがあるためです。
同じ担当者がいるうちはいいのですが、退職や異動などで引継業務をせざるを得なくなった場合に、
苦労することがあります。
もちろんこれが経理能力アップにつながることはあると思いますが、
引き継ぐ側と引き継がれる側の時間を要するため、少なくとも、時間がかかります。
外注化によればこのどうしようもないコストを最小限にとどめることができるはずです。
3.繁忙期の残業時間管理から解放される!
月次の締めは、経理マンにとってはつらい時期であるとともに、働き甲斐のある時期です。
しかし時代は働き方改革時代。
無理な残業はやりにくくなっています。
上場会社や、これから上場を目指すIPO企業では、特に対策が必須になっています。
外注化によれば、その管理責任を外注先に転嫁することができ、単価の高い管理職クラスの社内リソースが効率化します。
4.成果物水準のバラツキが減少!
外注先との打ち合わせをきちんと行えば、属人化にともなうコストを減少させられるとともに、
成果物のレベル感の統一や、納期短縮が実現できる可能性が高まります。
外注化のデメリット
では逆に、外注かにはどのようなデメリットがあるでしょうか。
1.決算分析や経営管理的業務は、外注してしまうと社内の管理業務が逆に非効率になるおそれ
さきほど、会社の決算数値は、作成ではなくその分析に時間をかけるべきであることを伝えました。
この分析も外注できれば、時間は更に削減できるのではないかと思われがちです。
もちろんそれは否定できません。
しかし、個人的にはそれは避けた方がいいと思っています。
数字の意味を把握し、経営に報告し、銀行など社外との折衝も行えるクラスの人材は社内に確保しておき、一緒に将来の経営を考えていく参謀として成長していただくべきかと思うからです。
経営コンサルティングなどの外部業者は、そのような参謀機能があると思うものの、場合によってはお金がかかってしまいますし、将来ずっと会社内に在籍するわけではありません。
長い目で見ると、CFOに相当する人材は必須になるのではないでしょうか。
そのようなより高付加価値なCFO業務ができる人材を採用・育成することに時間をかけ、かつそのような方に過度の負担がないように心がけ、長い目で見て経営を効率化していくべきではないでしょうか。
2.外注化のほうが逆にコストがかかる場合も想定される
外注する場合、タスクや作業時間に応じてコストが増えていくことが一般的です。
所謂オプションを付加しすぎた場合です。
コストを削減しようと外注化を試みるあまり、逆にコストがかさんでしまうことには十分に気を付けるべきかと思います。
外注を含めてそれをコントロールできる人材が、必要です。
外注先候補のご紹介
では、どのような外注業者が今人気を集めているのでしょうか。
今回は2社をご紹介いたします。
(1)【スマート経理】
*以下、HP等をもとに記載
対応業務
①請求書発行、支払業務、給与計算、経費精算、会計入力
②資金繰り、融資の相談、資産管理
特徴
①経理担当者の採用コスト、その後の人件費よりも安価!
②退職による引き継ぎミスや、経理業務の属人化によるコストを防げる!
③必要書類をスキャンするだけなので、他社の経理代行サービスに対して手間が圧倒的に少ない
→導入後の外注元である企業側の作業は必要書類をスキャンするだけでOK。 少ない手間のみで、あとは経理のプロが一気通貫で業務を代行!
費用目安
①スタンダードプラン(請求書発行、支払業務、給与計算、経費精算、会計入力)15万円/月~
②エキスパートプラン(上記に加えて、資金繰り、融資の相談、資産管理)30万円/月~
活用がマッチすると想定される企業
主に以下のような中小企業様を想定
・経理担当者が退職して、経理業務の仕組みづくりを行いたい企業
・経理の業務フローを見直し、不要な業務の削減を進めたい企業
・経営者様が経理業務を兼務しており、経営業務に集中できていない企業
下記留意点も踏まえると、経理部門の仕組みづくりを外注含めて真剣に検討中の企業様のニーズと合致しやすいかと思います。
留意点
・中心拠点は、大阪(遠方の場合は交通費が必要になる場合あり)
・「給与計算だけ」など、部分的な業務の依頼はできない可能性あり。
→これには理由があって、部分的な業務のみでは、重複する作業が残ることがあり経理業務の効率化を図れないため。
→そのため、経理業務をすべてアウトソーシングすることを提案している状況です。
・経理フローをより合理化するため、会計ソフトの変更を依頼される場合がある
→しかしその場合でも、これまでの会計データの移行もしっかりサポートしてくれます。
・導入に要する時間は3~6か月ほど
→単純に業務を引き継ぐのではなく、業務改善・効率化を並行して進めるためです
お問い合わせ・初回面談は無料です。
詳細およびお問い合わせは、以下をクリックして是非ご確認ください。
(2)「バーチャル経理アシスタント」byメリービズ
*以下、HP等をもとに記載
対応業務
・請求書発行 、入金消込、経費精算、月次決算、経理レポート作成、給与計算、記帳代行
特徴
・広く深く経理業務を経てきたスタッフメンバー(一部上場企業で役職についていた方・ベンチャーで経理部門の立ち上げをリードした方・経理経験15年以上の方等)、 優秀な経理人材により経理業務のそもそもの仕組み化を行うところからサポートしている
・請求書発行や支払など、個別の業務に特化しての対応も可能
・弥生会計、マネーフォワード 、 freee、勘定奉行など多くのシステムに対応
・全国700名以上のバックアップ体制で柔軟に対応
費用目安
企業規模やタスクの幅によって増減しますが、
目安として10万円~100万円/月の範囲で依頼で可能です。
例えば、50〜150名規模の企業で、月次決算業務の90%委託により、コア業務に集中するようなプランを選択した場合、20~30万円の費用感になります。
詳細は、以下リンクよりご確認ください。
活用がマッチすると想定される企業
数10人規模から、200~300人規模の中小企業で、以下のニーズがある企業様
・経営者が経理業務を兼務していることもあり、とにかく経理リソースが欲しい企業様
・経理責任者はいるものの、社員が増えており業務が逼迫している企業様
・実際に手を動かせて仕組み化もできるリソースを希望の企業様
留意点
・お申込みの後には、3ヶ月程度の業務設計・定着期間を見据える
業務にあわせて料金が変わりますが、無料で見積可能です。
詳細およびお問い合わせは、以下をクリックして是非ご確認ください。
まとめ
以上より、経理部門の仕組みづくりを外注含めて真剣に検討中の企業様は(1)のスマート経理、
とにかく人が足りておらず、個別業務からでいいから依頼したい企業様は(2)「バーチャル経理アシスタント」byメリービズ
をご検討されるとよろしいかもしれません。
貴社の経理業務が効率化され、経営者・従業員・外部取引先全員にメリットがもたらされることをお祈りしております。