監査法人のメリット②

会計士が監査法人に帰属して仕事をするメリット。

皆が監査法人イヤダイヤダとか言いながらなかなか辞めないその理由。

その2つ目は、安定とか、自由度の高さがあげられます。言い換えれば仕事はもちろん、働き方についても裁量の幅が比較的大きく、いい意味で組織が緩いということです。

どういうことか、具体例を挙げます。

たとえば以下で雰囲気を掴んで欲しいと思います。

安定⇨大手法人ほど顕著

◆監査は規制産業で独占業務なので、仕事が無くなることがない。また、仕事の受注に大きな力を注がなくていい分、与えられた仕事に集中できる。大規模法人であればあるほどブランドバリューがありこの点は強い。

◆人が財産であるため、人材育成に積極的で、多様な研修など安定してスキルアップを図れる環境にある。

◆仕事はチームで行っていくので、おおむね常時、能力が同じかそれ以上の会計士と相談、切磋琢磨していける。

◆普通は、残業代がちゃんと出る。上記の通り会社は滅多なことでは潰れないし、利益を稼ぐことが第一目的の会社ではないため、変にコストダウンはしなくてもよいから必然かもしれない。

自由裁量

◆仕事のやり方に決まったところはなく、ある程度の年次になれば自分で組み立てていける。また必要なところで上司に相談や助けをお願いできる。

◆仕事が特に忙しくないときは、定時に事務所に出社しなくてもよく、事実上のフレックス。また業務上支障なければ、在宅勤務も許してもらいやすい。

◆監査法人にもよるだろうが、自分がやりたいことや思ったことは比較的主張しやすい。そういう人材を組織が許容し、また一部望んでいるところがある。

とまあ、ざーっと書いてみましたが、通常の事業会社に比べて、かなり融通のきく組織であることは間違いないと思います。

思うに、同じ長時間労働でも、組織にやらされてやるのと、自発的にやるのとでは全くストレスの度合いが異なるので、自らのやる気さえあれば、自己投資を攻めの姿勢でやっていける組織なのかなと思います。

サラリーマンになったほうが、効率的な面は絶対にあると思われる。そのためみんなこのメリットを捨てられないと躊躇するのではないでしょうか。