監査法人のデメリット①

  • 2016年8月24日
  • 2017年2月13日
  • 会計

更新にかなり期間が経ちましたが、デメリットの1つ目について述べたいと思います。

1番大きなのは、個人的には「ツマラン」という点です笑。

ツマランというのは正直個人の嗜好の問題ですが、実際に多くの会計士がこのような意見を持っています。

何がどのようにツマランのかが問題ですが、1つは、形式的な事務作業が多すぎる点にあると思います。ここでは、監査調書の作成を挙げたいと思います。

プロ仕事なので、監査調書を作成するのに大量のドキュメントが必要になるわけですが、多くの会計士がこれらに追い詰められているのが実情なのです。多くのクライアントを担当すると、日中は現場作業でクライアントからの質問などに対応しながら、夜に事務所に帰って調書まとめというのが1つのパターンになります。当然帰りは遅くなります。

しかもそれ自体が何か目に見えて直接クライアントへの付加価値を産むわけではありません。単に、特にパートナー会計士のリスクヘッジのため、とどうしても考えてしまうということかと思います。

監査調書の作成意義や目的、メリットはしっかりとあって、監査調書のまとめは必要なプロの作業なんだとわかっていても、調書作成に追われ続けていると、どうしてもそのように考えてしまう会計士が多いのだと思います。

最近は、人手不足もあり、この傾向が顕著です。疲弊感というか、なかなかこの点に関し会計士のやる気をひきたてることができません。

監査調書を適時適切に作成しなければ、会計士が責任を果たしたことになりませんので、監査調書の作成は非常に重要ですが、いかにヤリガイを見出すか、各自のプロ意識に委ねられている部分が大きいこととなります。

というか、ちゃんと作らないとやばいので、皆ちゃんと作るのです。しかし、それによりストレスが溜まる、そんなイメージです。

ですのでデメリットというか、監査調書に対するモチベーションを見える化して共有することが大事なのかもしれません。調書を作る過程で、いろいろな能力を身につける側面もありますので。