トーマツが事務作業部隊 会計士は監査に集中

  • 2017年10月12日
  • 2017年10月12日
  • 監査

監査法人トーマツは、企業の財務諸表監査で深い専門知識を必要としない作業を受け持つ部隊を設ける。債権・債務の残高や開示資料の誤字・脱字などの確認といった作業を会計士資格を持たないスタッフに任せ、会計士が不正のチェックなど高度な業務に集中できる体制を整える。

日経より。

基本的にやってることは賛成ですが、意外に単調作業でも色々と発見はあったりするものです。

例えば証憑突合にしても、色々背景を理解して突合しないと正しく突合できなかったり、逆に突合により理解が深まったりするものです。

ジュニアスタッフがこれらの仕事をやらなくて良くなるということは、彼らの成長を阻害するところまではいかないと思いますが、、、我々の時代の感覚とは違うものが求められているということかもしれません。

データ監査の時代ですので、分析の視点であるとか、数的センスとか、仮説とその検証能力、そのサイクルの短縮化など、そのようなものを身につける必要性が徐々に高まるのではないかと思っています。

ただ大手など一定規模以上の監査法人の場合は、手続やその視点、方法がかなり標準化されるはずで、極力誰がやっても同じ結果になるような工夫がされるとは思います。1つの組織力というやつですね。