会計教育研修機構に通う補習生 不正

  • 2017年11月11日
  • 2017年11月12日
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公認会計士試験に合格し、登録に必要な実務補習を受ける補習生12人が提出した論文に、他の文献を引き写す盗用行為が見つかり、処分されていたことが分かった。東芝の不正会計問題などで「監査の質」が問われており、「再発防止策を早急に講じるべきだ」との声があがっている。

朝日新聞より

コメントが難しいのが、どういう前提でどういう内容の論文を提出させているかわからないから。

コピペするのは悪いことで間違いないですが、

出題内容はまともなんだろうな…。

私は常に物事は両面から見るようにしているのですが、機構側に本当に落ち度はないのか、そちらも気になるところです。

つまり、不正をさせることで、それが長い目で見て受講生のマイナスになることを自覚させられるような講義ができているか、ですな。

フリートピックなら話は別だけど。。

それからメディアはやたらと監査の質に繋げたがりますね。

たしかに本件は広い意味では監査の質に関わる事象で、広い意味では間違っていませんが、

論文の内容も機構側の落ち度の有無も確認しないで監査の質を直接担保する現場会計士の作業に繋げるにはいささか無理があるのでは?と個人的には思いますがね。

別にメディアだけを批判したいわけではありません。メディアも商売でやってますので、ある程度は仕方がありません。

しかし業界人から見たら、やたらと話が飛躍されていたり、説明が不正確だったり、そんな記事があるのも事実。

昔から言われているように、これまでの人生で得た常識とか知り得た知識に照らして、本当にその情報が正しいのか、受け手が考えなければなりませんね。

ところで会計士がコンプライアンスを守るべきなのは、思わぬマスコミの報道によるレピュテーションリスクが大きいから、というのもあると思います。

資格とかそういう分かりやすいステータスを持った人は、叩かれた時に人々の興味を引く素材になるため、「餌」にならぬよう注意せねばなりません。

そういう意味で本案件は完全に他人事とも思えませんね。