監査法人に残るなら

  • 2016年5月22日
  • 2019年1月21日
  • 会計

一般事業会社と同様、出世競争に勝ち抜かねばなりません。

スタッフなら3~5年、シニアなら4~6年、マネジャーなら4~6年、シニアマネジャーなら4~6年、

これらの下積みを経て、初めてパートナーになる土台ができあがります。

トータルでだいたい20年くらいかかるんですねー・・・。

監査法人にいれば、場合によってはいろいろな経験をさせてもらえます。コンサル部門に異動したり、海外で監査したり、事業会社や特殊会社に出向したり、金融庁や会計士協会に出向したり・・・

でも、監査法人なので、結局ベースになるのは監査業務であって、基本的に監査事業部であればこれらをこなせないと、評価はされにくいと思いますし、少なからず監査をやっていく期間が多いと思います。

要は20年間の多くを結局は監査をして過ごすことになります。

これらに加え、上司との良好なコミュニケーションの維持や、やりたくないことを責任もってこなすこと、場合によってはゴマスリなんかも必要になるかもしれません。

監査が好きで自分の監査経験や技術を高めていきたいならいいと思います。しかし、監査には形式的で面倒くさい作業が多く伴いますし、正直、監査そのものが本当にクライアントの役に立っているのかとすら思う部分があります。

実際チームメンバーの能力によっては本当無意味な作業にクライアントが金を払う形になっているのではないでしょうか・・・。

(監査のプラス面とマイナス面についてはまた別途触れたいと思います)

世の中から何を求められているか肌で感じており、かつ自分のやりたいことがそこにマッチするなら、外にでて仕事をしていくほうが会計士業として自然だと思いますし、会計・監査の知識や技術というのは別に監査法人だけにとどめておく必要もないかと思っています。(当然その場合、リスクは伴いますが・・・)

話を戻しますが、監査を好きでない人が監査法人に残るというビジネスモデルを選択する場合、必然的にやりたくない監査を20年ほどはやっていかねばならないという事実に直面せざるを得ないと認識しています。

これを打破するには、コンサル部門に異動して監査以外の評価基準で、周りからの評価を得ていくという選択肢が一つあるかと思います。

あるいは、なるべく早いうちに外に出てやりたいことをできる会社に転職して、会計士として自分のビジネスモデルを確立していく道を目指す方法があるかと。

課題を抱えた多くの企業に対して、会計士が何をして差し上げられるのか!?まずはクライアントの課題というものを自分たちが注意深く観察する必要があると思います。

監査法人に残る残らないというのは永遠のテーマですし、自分の最近いろいろと考えています。本当にやりたいことが監査ではないことは明らかになってきました。これはかなりはっきりしてきています。

人生を決めるのは難しいかもしれませんが、少しずつ自分のキャリアストーリーが進んでいると感じます。