とある会計士の英語勉強法 ①(英単語)

  • 2017年8月17日
  • 2017年8月20日
  • 会計

1.会計人にとっての英語の必要性

ビジネスマンの間では英語の重要性が高まって久しいですが、経理マンや会計士の間でもその重要性は日々高まっています。

何せ日本企業がグローバル化しているものですから、経理マンにとっても会計士にとっても英語による対応はもはや常態化しています。

✓監査法人でのスキルとしては、例えば以下のような業務で英語を使用します。

・大量のドキュメントを制限時間内になるべく早く理解するためのリーディング

・現地監査人への監査指示やクロスボーダーDD実施時における、指示書等送付先の現地会計士とのEメール(ライティング)

・現地監査人やクライアントとのテレカン(電話会議)のリスニング&スピーキング

これらのように、日本で仕事をしていても英語が必要な機会は多くなっています。

 

✓また組織内会計士としても、例えば以下のような業務で英語が必要になります。

・グローバル会計方針や連結パッケージ作成・改修、アニュアルレポートなどの英語ドキュメントの読解と作成(リーディング、ライティング)

・現地子会社との定例および臨時の電話会議(リスニング・ライティング)

・グローバルM&A作業(現地での登記や契約の文書は通常英語で作成、買収先の担当者は英語しか出来ないのでコミュニケーションに必須、など)

これらについて通訳が専門家をアサインできればいいですが、すべて任せる事も難しいですし、案件が小さければ経営企画や経理部が自分たちでこなす必要のある場面も多いです。

さらには組織内のプロモーションにあたっても英語の能力があるか無いかも重要なものになっているのではないでしょうか。

2.いかに効率的に英語の能力を高めていくか

しかし、会計士の業務は、監査法人でもコンサルでも組織内でも非常に激務であることが多く、なかなか英語の学習のためのまとまった時間を確保することが難しいのも事実かと思います。

そこで、何とか効率的に学習していくことが必須となります。

このサイトでは、いろいろと英語勉強法を試した私が、いまだに継続できている勉強法を公開していきます。

なお、Fudouの英語の実力ですが、TOEIC(LR)でいえば10年前は300点付近をうろうろしていましたが、その後コツコツと勉強を続け、今では840点程度をうろうろするようになりました。TOEIC(SW)についても、75~80%をうろうろするレベルです。正直今の時代からすれば、そんなに高いわけではないですが、業務において英語だからという理由で苦戦する事はあんまり無いです。海外旅行等でも普通に会話を楽しめます。TOEICについては最近は受けてもいませんが、点数が高いに超したことはないですし、定期的に受けたほうがいいので、またそのうち受験したいと思います。何より、TOEICはいろいろ批判されますが、英語力を伸ばすにはなかなかよくできた教材だと思っています(そのあたりはまた触れます)。

3.まずは単語力を鍛錬する!これは我慢するしかない!

 

英単語帳は、大学受験の時や学生の時はそこそこ分厚いのを使っていましたが、社会人になってそんなものを持ち歩いてやっている時間も気力もありません。

薄くて、かつ内容のあるものを繰り返し取り組むことが重要だと考えます!

私の1番のおすすめは、以下です。


TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

はい出ました、TEX加藤。

この本が良い理由を以下に記載します。

・著者はTOEICマニアでありその道のプロなので、選抜された単語達の質は高くTOEICで良く出る単語を効率的にマスターできる特徴がありつつ、割と守備範囲が広く設定されておりTOEIC以外の用途にも耐えうる。

・薄い。やる気の維持のためにこれは重要。

・軽い。通勤電車で読む&持ち運ぶためにこれは重要。

・飽きが来ないように、また記憶に残りやすくなるように、各単語に一言ずつコメントが付されている。そしてこのコメントが割と面白い。センスが光っています。

・音声教材も使用できるので、スマホで聞けます。そのため耳から覚えることも可能。17年改訂版は、アプリを使用して聞けるようになっており、更に便利に!細かな再生速度調整も可能。

この本は最高に薄くて小さいです。単語帳の使い方は人それぞれだと思いますが、「如何に効率的に使用頻度の高い単語を短時間でマスターするか」という観点で考えると、何回も繰り返し繰り返し学習して覚えていくことが必要です。そのためには、薄くて簡単にやっつけられそう、という感触は大事。

私の使用方法は以下。

①まずは1周目をしっかりこなす。といっても内容を理解するのみ。内容を理解しないと覚えることができないので。ここが一番時間がかかりますが、アンダーラインでもなんでも引きまくりましょう。また、知らなかった単語にはチェックをつけておきましょう。

②2周目は、1周目で知らなかった単語を中心に復習していきます。知っていた単語はどんどん飛ばして下さい。とにかくさくさく進むことが大事です。

③3周目以降は、音声とともにぶつぶつ言いながら覚えるまで何度も回します。春や冬場はマスクをしていても自然なのでやりやすい。2周目でも覚えられなかった単語があると思いますが、こちらについてもとにかく繰り返して覚えるまで猛スピードで回して下さい。すぐに目的地に着いてしまいます!家に帰ってもこんなのはまずやりません。必ず電車の中でやりましょう。

ボキャブラリーに自信の無い方は今すぐこの本を入手して、悩むのに時間を費やすより、毎日繰り返し暗記することに時間を費やすのをオススメします。

結局、暗記しろ!としか言ってないのですが、本当にボキャブラリーが無いとどうしようもないので、ここは踏ん張るところです。行動あるのみです。同時にTOEIC対策になっていることを思い出しいただいて、また英会話でもよく使用する言葉が多いので外人と会話しているところを想像しながら、いいわけや愚痴を吐く時間をこちらに注ぎましょう!すべては自分のためです!全て私自身にも言ってます!

この本は建てつけ上は990点までフォローしているので、私も毎日頑張ります。点数を考えたら偉そうなことは言えません。私もあらためて毎日修行します。