どんな会社でも不正は起こる?

経理に詳しい方のそういう記事がありました。

確かに、どこの会社でも起こり得ますね。

というか、そう考えて取り組むべきなのでしょうね。

監査的には、細かい不正については、計画や手続の立案と実行の段階では正直そこまで血眼になるわけではないことが多いです。

細かいやつを見つけるためにガチャガチャと細かく計画するわけではなく、リスク評価の中でどういう不正が起こりうるのか、仮説を立てて手続を絞り込んで行きます。大きな話から風呂敷を広げていきます。

そうすることが、『重要な虚偽表示の発見』という目的に対して効率的と考えられているためです。当然ケースバイケースですが。

しかし、会社はそういうわけにはいきません。

細かくても、不正実行者がいたならば厳しく処分しなければなりません。そのために不正を発見する義務があります。

というか、細かい不正であっても、それを未然に防ぐ仕組みを作り、組織の中からの罪人の誕生を事前に防ぐ必要があります。それが、従業員のためでもあるのです。思いやりとか愛情の領域です。

この方のおっしゃる、不正は起こるものだという姿勢は、そういう意味でも大切なものかもしれません。

個人的には、民間企業というより、息をするように不正を連発する某半官半民の組織とか、そのあたりの人々に認識を高めてもらいたいと思います。