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結論
itmediaビジネスオンラインより。
結論として、これからの経理社員の働き方のポイントは、
•1.AI、クラウド、RPAなどではできない業務を洗い出し、その部分の仕事のスキルを研鑽する
• 2.例外処理に対応できるレベルの経理スキルは持つ
• 3.AI、クラウド、RPAなどを無駄なく効果的に導入、活用する方法を会社に提案し、それをマネジメントできるようになる
例外処理をマスターせよ!
これらについて実務の観点でコメントさせて下さい。
まずは2.です。
確かに例外処理は日常茶飯事的に沢山起こってます。その対応があるから、仕事が忙しくなっているわけで、機械でそれに対応するのには限界があると。
そうすると、例外処理の対応は人がやることになるので、まずはそのスキルを身につけよと。
これは、非常に前向きな考え方ですので、とても共感できます。
例外処理は、いわば応用問題。
基礎にたちかえり、どのように対処するのか考える必要があります。
試験とは異なり、カンニングどころか、上司や部署、監査法人も含めて確認を重ね結論を下す必要があることもあるでしょう。
これは非常に骨が折れることもありますけど、やっただけ経験値が蓄積されますので、個人的にはやらないと損だと思います。
まだ責任のある立場ではないうちに、積極的に手を挙げて関与していきましょう。
2.は全面的に同意です。
AIに絶対負けないところは何か!?
1.は2.で経験値を積んだ役職者の方のロールになるかと思います。
AIとかRPAで何ができるようになるのか?!
については、正直判断が難しいところがあると思います。
未来の話も多分に含むためです。
RPAについては既に色々な会社で導入されているようですが、コストを考えるとある程度の規模で導入しなければならない側面もあり、また今後の技術進歩によってどこまで実務で使えるかについても未知数です。
AIについては自己学習により人間から業務の代替は進むと思われますが、その代替は正直、当面は限定的であると予測してます。それがたとえ経理であっても!
今後15年とか20年後のスパンで見るとわかりませんが、経理とは単に伝票を切ったり細かいことを言う部署ではありません。考える部署です。会社の数字を、仕組みを、戦略を考える部署です。最高の知能集団になり得ます。経営企画の根幹になり得ます。
今後、経営の中核を担う部署になっていくと思います。私は個人的にそう思っています。
考えるために必要なこと、その一つが「分析」です。
経理力の向上は、「分析力」と切っても切り離せないと思料します。
なぜなら、数字の裏に隠れた事実をあぶり出すのも、重要事実に気がつくのも、非常にハイレベルなCFOや社外アナリストの要求水準に耐えるには、分析を避けて通ることができないためです。
経理マンは、分析力の向上に神経を注いでいくべきでは無いでしょうか。
当然、AIは機械学習により分析パターンを蓄積していくことが想定されますので、これは驚異です。
しかし分析の方法や視点、粒度を決めるのは人間です。
人間がデータを、分析結果を欲するためです。機械ではありません。
AIをマネージせよ
最後の3です。
話としては1の延長ですね。
あくまで使用するのは人間で、機械は言うことを聞く存在。
相手の能力を見極め、会社をベストな状態に持って行くことが期待されています。
これは上記3つのうち2つが終わった後の話ですので、
まずは最初の2つにフォーカスすることになると思われます。