平成31年公認会計士試験第II回短答式試験の出願状況にみる会計士試験

CPAAOBは、平成31年5月26日に実施する平成31年公認会計士試験第II回短答式試験の出願状況について公表しています。

またこれを受け、JICPAは以下のような資料を作成し、「近年の受験者数は回復傾向にあるようです。」と分析しています。

確かに微妙に回復していますね。

JICPAの立場上、回復をアピールする以外にありませんが、

人によっては、ずいぶん受験者は減ったものだと分析する人もいるかと思います。

 

資本主義社会のもと、株式投資や企業内容開示制度が継続する限り、

監査という制度は無くなることは無いです。

年によって増えたり減ったりという傾向はあるでしょうけども、

今後も合格者は一定数以上確保されていくと思います。

 

単調作業はAIやRPAに置き換えられていくでしょうが、

事の本質は、圧倒的な知識と経験、複雑な経済事象に対する判断や思考力、気づく力だと思います。

AIがこれをサポートすることはあっても、

本質的には泥臭い人間っぽい作業や判断が実務の世界です。

個人的には、そう簡単に置き換えられることはないとみています。

そして、会計士は監査だけやっていても、おそらく監査ができなくなっていくだけだと思っています。

真の監査はサービス業であり、顧客に価値を提供できるものですので、

本当に、会計士というのはやりがいのある仕事だと思います。

一生勉強ですが、勉強は直接自分の価値を高めるもので、自己投資そのものなので、

これはある意味当然のことですね。

なぜ会計士の試験が難しいのか、最近しみじみと理解できます。

この世界は、デカすぎる。