経営財務3413号に、ASBJが(1)「見積りの不確実性の発生要因」,(2)「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」に関する開示の検討を行ったとの報道がありました。
(1)については,会計上の見積りの開示に関する基準を開発し,「見積りの不確実性の発生要因」に関する注記情報の充実を図る方向らしく、
(2)については,重要な会計方針の開示に関する基準を開発し,基準等の定めが明らかでないケースでも,重要性がある場合は会計方針を注記する旨を明確化する運びのようです。
(1)は、明らかにIAS第1号「財務諸表の表示」との平仄が目的の一つかと思われます。
どんどん、日本基準もIFRS化していきますね。今後もこの動きは加速すると思います。
IFRSが強制適用になるのかどうかはわかりませんが、そうなった場合にもメリットがあるとは思います。
(2)は、個人的には長年待ち望んでいた会計基準ですね。
特に収益認識について、現行制度では中期が少なすぎます。
企業会計原則は実現主義という極めてシンプルなモデルで会計処理を定めていますが、
その分解釈の余地も大きく、各社がどのように考えて収益を計上しているかについては、
もっと語られるべきかと思っていました。
新収益認識基準の適用後は、注記で十分に説明されるものと思われますが、先行するIFRS15の開示が大きなヒントになると思いますので、
こちらについてもまた投稿テーマとして取り上げたいと思っています。