蜜月

またもや監査法人の交代が相次いでいる系の日経記事が出ていますね。 メディアが何を言いたいかと推測すると、「企業と監査法人との蜜月がなくなりつつある」というところでしょうか。 この蜜月という言葉、あらためて調べてみました。 みつげつ 【蜜月】結婚したばかりの時期。「―旅行」。また、関係が親密であること。 なんと、ハネムーンの日本語訳であるような言葉ですね。要するに夫婦関係がこじれて離婚するようなイメ […]

会計・監査ジャーナル 電子化

はじめに 久々の更新になってしまいました! 久々に長めの休みをいただきまして、ゆっくりと休養させていただきました。 皆さんはどのような冬休みだったでしょうか。 良い年になることをお祈りしております。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。引き続き、明るく楽しく頑張っていきましょう。 長年切望の実現 さて2018年一発目の投稿は、あんまりたいした話ではないのですが、 長年切望していた会計監査ジャーナ […]

医療法人 監査の導入にあたり

日本公認会計士協会は、お知らせ「医療法人への公認会計士監査の導入に当たって」を平成29年12月26日付けで公表しました。 この中で、社会福祉法人・医療法人向け解説資料「公認会計士監査(会計監査人の監査)の概要」について、こちらはずいぶん前に公表されていますが、再度掲載されています。 これには解説資料1と2がありますが、2のほうでは実際にあるエラーの事例が記載されています。 なかなか勉強になります( […]

トーマツ 千葉 働き方改革

大手監査法人、トーマツが千葉市の海浜幕張副都心エリアに「トーマツ監査イノベーション&デリバリーセンター(AIDC)」を2017年12月1日に開所した。今後、ここを業務の標準化と集中化の拠点とし、監査品質の向上と監査業務における働き方改革の促進を目指すという。「監査イノベーション」と銘打つ肝いりの取り組みだが、どこがどのように変わるのか。 ダイヤモンドオンラインより。 ざっくり言うと、専門的判断の入 […]

2016年度 4大監査法人の業界地図

非常にニッチな情報ですが、わかりやすくまとめられております。 四大すべての監査報酬で2200億円を超える規模ということで、全体では3000億円には届かないかもしれませんが、それくらいの規模になる感じでしょうか。 日本の証券市場にかかる監査で年間これだけお金がかかるのですね。 監査の必要工数が、AIでどれだけ削減できるのか注目ですね。 あと、今後も人手不足もあり、アドバイザリー収入は増えて行くものと […]

監査法人の交代制も検討

日経新聞にまたまた会計士ネタが。 なんかもう、会計士好きだな… 個人的には、独立性を確保することが目的ならば、交代制の導入の前に、報酬のあり方を変えることを検討すべきかと。。 クライアントから報酬貰う方式では、独立性は確保し切れないだろうと思います。 クライアント側に、自分達が負担しているのではなく、インフラ費用として手数料負担しているという意識があれば別ですけど、普通は自分たちの経費として監査を […]

倫理規定強化

公認会計士の職業倫理に関する規則が厳格化される。2019年4月から会計士は監査を請け負う顧客企業で違法行為を発見した場合、監督官庁などへ通報しなければならない。企業の相次ぐ不祥事を受けて会計士のチェック機能を強化する狙いだ。ただ、どこまで実効性を高められるか、会計士の間でも戸惑いの声が聞かれる。 ※なお本報道に関し、誤認防止のためかJICPAから抗議がされております。 日経新聞より。 以前、同じ内 […]

東証1部、社長報酬5400万円

デロイトトーマツコンサルティング(東京・千代田)と三井住友信託銀行がまとめた2017年度の役員報酬調査によると、東証1部上場企業の社長報酬額(中央値)は5435万円だった。東証1部上場の334社を含む514社から回答を得た。 日経新聞より。 絶対額をみて高いと見るか、 リスクの大きさをみて低いと見るか、 あるいは適正水準とみるか、 色々なことを考えさせられる数字ですね。 でも大切なのは、責任感をも […]

あみやき亭・毎日が決算

決算発表で毎回先陣を切る愛知県拠点のレストランチェーン、あみやき亭。同社と監査法人の取り組みは、将来の会計監査の在り方を示すモデルの一つになる。 本日の日経新聞より。 伝説の会社、あみやき亭ですね。 日次決算という、もはや異次元の早期決算を達成している会社です。 上場企業の決算の業務に携われた方ならお分かりかと思いますが、決算日の翌日に短信を出すというのは、耳を疑うような荒業です。 今回はそんなあ […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】王子HD 時価評価後の植林資産

以前投稿したように、13年3月期に連結化した海外子会社の会計処理を巡って監査法人から疑義を示されたことを理由に、王子HDは4~9月期決算の発表を延期しました。12月14日に過年度分の有価証券報告書や四半期報告書の訂正報告書を関東財務局に提出した模様です。 日経新聞より。 今回の訂正理由は少し見慣れない論点で特殊ですが、そのような論点だからこそ慎重に検討しなければならないことを考えされられるテーマで […]

【訂正報告書事例】亀田製菓、タイ子会社不正

亀田製菓は14日、米菓を生産するタイ子会社の不適切会計問題に関する調査報告書を公表しました。報告書では2010年12月から17年9月にかけて棚卸し資産が累計で約6億円過大に計上されていたと認定。原因として子会社の経理部以外の第三者によるチェック機能が働かないなどガバナンスや内部統制が不十分だったと指摘しました。 日経新聞より。 監査法人も重要性が高くないと認定していた拠点から出てきた不正事案のよう […]

トーマツ、リスク管理を容易にするデータ提供サービス開始

監査法人トーマツは、不正会計やデータ改ざんといったリスク管理のために主要国での経済関連の事件の発生事例などをまとめて報告するサービスを12月中に始める。 日経新聞より。 事例の報告サービスという事で、思うところは以下。 ☑️提供する情報に、マル秘感、お得感があり差別化できるか ☑️業種、規模など会社に適合した情報として提供できるか ☑️事例から導かれる具体的な対応策の案まで話を広げて情報提供できる […]

「資金決済法における仮想通貨の会計処理等に関する当面の取扱い(案)」の公表

12月6日にて、ASBJが公表しています。 基本的に時価評価して、差額は損益へブチ込む会計処理ですね。 仮想通貨の現在の性質からして、感覚には適合します。   この基準で思うところは、以下の2つです。 1つ目は、背景。 結論の背景の経緯としても記載がありますが、この基準は、「平成 29 年 4 月 1 日の属する事業年度の翌事業 年度より、仮想通貨交換業者に対しては、その財務諸表の内容に […]

十分な期末監査期間の確保について

日本公認会計士協会は、プレスリリース「十分な期末監査期間の確保について」及び会長声明「十分な期末監査期間の確保について」を公表しました。   声明内容 今、期末監査がいかに苦しい状況にあるか、また、会計士の自主的な努力による解消の難しさ等について公表されております。 監査側と非監査側双方で、 ・人手不足、 ・既存制度の深度的な意味での要求水準の増加による工数増加、 ・新制度による事前/事 […]

経団連 不正調査と公表を要請

大手メーカーで検査データの改ざんが相次いでいることを受けて、経団連は会員企業などに対して、品質管理をめぐって不正がないかを自主的に調査したうえで、法令違反などが確認された場合は速やかに公表するよう、文書で要請しました。 NHKニュースより。 やはり日本のメーカーへの不信感を払拭すべき動きからか、本気度の高い要請ですね。ここで隠すと更にリスクになります。 コンプライアンス対応は、年々厳しくなるので、 […]