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2017年7月

持合株式縮小の傾向

上場企業が取引関係の維持などを目的に保有する持ち合い株(政策保有株)を減らす動きが加速している。野村証券によると、2016年度末の保有比率は9.9%と初めて10%の大台を割った。政府が進める企業統治改革によって上場企業が株主に合理的な保有理由を説明できない株を持ちにくくなっているためで、多くの政策保有株を抱える商社やゼネコンなどが売却を急いでいる。売却資金を成長投資に振り向け、資産効率の改善と成長 […]

東大在学中に公認会計士に合格した27歳の女性都議

東大在学中に公認会計士に合格した27歳の女性都議「都の財政はどんぶり勘定!」 最近有名な方ですよね。 お若いのにたいしたお方だとおもいます。 公認会計士自体のアピール・励みにもなるし、後続がどんどん出てくれば面白くなると思います。 是非頑張っていただきたいと思います。  「都の公会計を企業会計と比べてみても、監査はもっと厳しくしていい。豊洲新市場の地下に盛り土がなかったことについても監査委員の監査 […]

リスク分担型企業年金 追記(IFRS課題)

IFRS上の課題の整理がされています。 2017.3  vol.56  季刊会計基準にて、いろいろと解説がされています(ASBJ)。結論はおおむね以下抜粋です。   リスク分担型企業年金のIFRS 上の会計処理については、我が国におけるIFRS の適用上の課題として扱うとした上で、IFRS 解釈指針委員会に要望書を提出しないという結果になったものの、今後は、我が国におけるIFRS の適用上の課題と […]

パンフレット「暮らしの税情報」(平成29年度版)

国税庁は、HPにてパンフレット「暮らしの税情報」(平成29年度版)なるものを公表しています。 割と平易な書き方を目指しているところからすると、読者として国民全体をカバーするという意図が読み取れますが、それにしても、税金計算というのは複雑ですね。 だからこそ税理士という資格者が必要になるのでしょうけど・・・。 もっとこう、シンプルにできるといいんですけどね・・・海外(シンガポールとか)みたいに。 フ […]

リスク分担型企業年金 初導入

年金の運用リスクを労使で分かち合う「第3の企業年金」の導入企業が出始めた。大阪市に本社を置く小泉産業と小泉成器が10月にも導入する。みずほ信託銀行が受託した。今年1月に制度が創設されてから初の導入事例とみられる。従来の制度は運用リスクが企業か従業員のどちらかに偏っている。企業の財務負担の重い確定給付型の受け皿として今後、広がりそうだ。 初導入だったのか・・・。恥ずかしながら知りませんでした。 会計 […]

JA専門の監査法人発足

全国の農協(JA)の会計監査を担う「みのり監査法人」(東京・千代田)が発足した。JAはグループに所属する農協監査士による監査を受けているが、農協改革を進める政府は2019年までに一定量の貯金を持つJAは公認会計士による監査に移行するよう求めている。新たな法人はこれに対応し、JA専門の組織として出発する。 このJA監査については個人的に興味があるところなのですが、以下が気になるところです。 MEMO […]

ふるさと納税

平成29年7月4日(火)、総務省ホームページで「ふるさと納税に関する現況調査結果の概要」が公表されました。 個人版のふるさと納税については、口コミも相まってとんでもない広がり方をしてますね。私も、私の周りでも、皆ふるさと納税しまくってます。 よく批判されるのが、返礼品目的であさましい、というコメントですが、個人的にはある程度しょうがないと思います。人間、目の前のめりがないとなかなかお金は出さないの […]

【有価証券報告書 訂正事例】過年度-日本水産

少し古い案件ですが、自戒・公戒のため、引用させていただきます。 1.訂正の内容及び理由 今般当社にて連結決算の中で繰延税金負債の内訳の確認を行っていたところ、過年度に係る繰延税金負債の処理に誤りがあることが判明いたしました。 当社の子会社であるNIPPON SUISAN (U.S.A.),INC.(以下、NSU)は2001年にGORTON’S INC.及びBLUEWATER SEAFOODS IN […]

揺れる監査法人 誕生半世紀の岐路(4)

会計士の公務員化も一考 会計不祥事が発生するたびに、会計士が顧客から報酬をもらっていることが問題であるということが再認識され、公務員化するべきだという意見が出ます。もうずっと前から、この、そもそもの制度設計に対する議論はされていて、され尽くされている感もあります。 ここでの公務員化というのが、証券会社(=背後にいる投資家)から報酬を受領するという意味であるならば、個人的には賛成です。結局、誰のため […]

揺れる監査法人

揺れる監査法人 誕生半世紀の岐路(3)企業との蜜月に陰り 審査厳格化、増えるコスト 2017/7/7付の日経新聞より。 書いていることは事実に基づくのでしょうが(そうでなかったら大変)、少しコメントしたくなりました。 報酬5割増し? たとえば報酬が5割増で突きつけられたという、極めて異例なケースが例としてあげられています。 確かに契約解除の布石として監査報酬を突然値上げすることはあり、この「突然」 […]

会計士 出向②

前回(会計士 出向)では、監査法人に在籍しながら事業会社に出向するメリットとして、 ①監査法人のツールを利用しながらも、 ②会計に関する論点に時間を多く割ける という点をご紹介しました。 今回は上記とはまた別の3つめのメリットについて記載したいと思います。 ③視野が広がる ✔会計士として仕事をしていると、ついつい会計士が世の中の中心であるかのような錯覚に陥り、気が付けばクライアントの […]