IPO審査対策はやり過ぎか?!

日経新聞にIPO関連のコラムが。

読んでいて思ったポイントがいくつか。(私見含む)

・IPO予備軍は4000社あるが、このうち上場できるのは100社程度。ほとんどが失敗している。

・証券会社や監査法人は法令等で要求されるスケジュールどおりに動こうとするが、これが結果として会社の成長を阻害することがある

要は、できもしない、しばらくは備える必要性も疑わしい内部体制の構築について、要求水準を柔軟化しないことかなと。

・手数料や報酬を求めて証券会社や監査法人が躍起になっている可能性もあるかもしれないが、そればかりとも言い切れないと思う。個人的には。

・そもそもスタートアップ会社なので、管理は勿論のこと、事業も安定していないことがある。ビジネスが仕組み化できていない状況で、管理だけ先走ろうとしても、難しいものがある。

逆に言えば、ビジネスの仕組化が進んでいて安定性が高ければIPOの成功確率は上がるかもしれない。

これは私見だけど。

・「イノベーションによって企業の魅力を高めることを優先し、成長度合いに合わせた内部管理体制を構築していけば、成功を阻害することはなくなる」

これが記事の主張。

確かにと思う一方、成長度合に合わせた内部体制の見極めは難しいとも思う。

今は不要と思っている管理体制が無かったことで、将来事故が起こることを、市場も証券会社も監査法人も恐れると思われる。

この記事は、まずは社長に読んでもらって理解して頂かないといけないと思いますね。

アクセルとブレーキのバランス感覚をまずは会社自身が身につけていかなければ。