(国税庁)「お酒についてのQ&A (更新)」

  • 2019年8月1日
  • 2019年7月28日
  • 税務

国税庁ホームページで「お酒についてのQ&A(更新)」等が公表されています。

酒税についての質問に答えるページになっていますが、

「なぜお酒にだけ税金がかかるのですか?」という根本的な質問は記載されていません。

強いて言うなら、酒のしおりにて、制度背景については以下のように触れられています。

酒類は、酒税が課される財政上重要な物品であり、安定した税収が見込まれることから、国家財政において重要な役割を果たしています。

酒税は、明治以降、地租とともに政府の大きな財源となり、一時は地租を抜き国税収入の中で首位となったこともありました。その後、所得税・法人税等の直接税のウエイトが高まり、平成29年度においては、酒税が国税収入に占める割合は2.1%となっています。酒税は、景気の影響を受けにくく、安定した税収を確保できる税目であり、平成29年度の税収は1.30兆円と
なっています。

また、酒類は、「百薬の長」と言われているほか、その国の食文化や地域社会とも関わりの深い伝統性を有した代表的な嗜好品の一つですが、アルコール飲料であるため致酔性、習慣性を有するなど、社会的に配慮を要する物品でもあります。

要するに、「アルコール依存により安定的に消費され続けるから、高い税収が確保しやすい」ということのようです。

しかし、これでは何故お酒については消費税に加えて酒税も負担しなければならないのかという点がよくわかりません。

贅沢品だから・・・という理由もよく言われますが、ビールにそこまでの贅沢感はありませんのでしっくりきません。

個人的には、アルコールであるが故の、「社会的に配慮が必要」な点にしか答えが見出せません。

仮に酒税がなければ、大量のアルコールを摂取しやすくなりますが、それはアルコール中毒などのあらぬ事故も起こしかねないでしょうという発想です。

国家による薬物規制のような意味合いがあるのではないかと。

そう考えると納得感が無くはないですが、”本当の”理由があるはずで、それが気になるところです。