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2019年1月

年次有給休暇取得の義務化について

働き方改革関連法の成立改正により、使用者は各労働者に対して、年5日分の年次有給休暇を取得させることが義務付けられるようになります。 税務研究会ニュースより。 1 改正の概要、計画年休との違い 2 制度内容 ⑴ 対象者 ⑵ 年5日の時季指定義務 ⑶ 時季指定の方法 ⑷ 時季指定を要しない場合 ⑸ 年次有給休暇管理簿 良くまとまっていると思ったのでそれはいいのですが、 そもそも有給休暇って毎年20日与 […]

【事例に学ぶ】売上至上主義と不適切会計

はじめに 今回は、訂正報告書の内容ではないのですが、不適切会計によって決算発表が遅れ、新聞でも報道が続いていた東証一部・名証一部企業である某社が発表した社内調査委員会の調査報告書の内容について研究していきます。 会社の努力により上場は維持されましたが、当ブログでは本件が発生したプロセスと、我々が学ぶべきことに注目していきます。 行われた主な行為 前提として、事案発生会社は連結子会社で、フードサービ […]

IPO企業に聞く

独自のアルゴリズムに基づくビッグデータ解析サービスを展開するVALUENEX株式会社は、2018年10月30日に東証マザーズ市場に新規上場を果たしたことから、そのインタビューの記事がありました。 IPOプロより。 参考になると思ったので、以下にて主なQAを記載します。 IPO準備で苦労したのはどのような点でしょうか? 一番は内部管理体制の構築です。審査への対応や適時開示の実績作りができる人材を探し […]

IFRS16号「リース」、上場2社が早期適用

IFRSの新たなリース会計基準であるIFRS第16号「リース」が、2019年1月1日以降開始する事業年度から強制適用されている。本誌がIFRS任意適用会社を調査したところ、 強制適用時期より早くIFRS16号を適用している旨を開示した上場会社が2社あった。当該会社は、メンバーズ(東一、サービス業)と、サッポロホールディングス(東一、食料品)。メンバーズは2018年3月期第1四半期から、サッポロホー […]

IPO銘柄、初値からの上昇率

2018年は新規株式公開(IPO)が91社となり、過去10年で2番目にIPOが多い年だった。昨年上場した銘柄の株価騰落率では、システム開発やクラウドサービスなどインターネットを活用したビジネスを手がける企業が上位に並んだ。 日経新聞より。 上場後株価が冴えないという話も聞きますけど、順調に株価を上げている会社もありそうですね。 10倍株ではないですが、小型株を狙わないと、大きなリターンは得にくくな […]

(JICPA)インセンティブ報酬の会計処理に関する研究報告

JICPAより、インセンティブ報酬の会計処理に関する研究報告 が2018年12月14日に公表されています。 こちらの趣旨としては、株式報酬や業績連動報酬の活用を日本企業が目指して行くに当たり、各インセンティブ報酬スキームにおける会計上の取扱いは一部のものに関して会計基準等で明らかになっている部分はあるものの、多くのスキームに関してその会計処理は会計基準等において明示されていないことが問題視されてい […]

都内で4大監査の討論会

あずさ監査法人など4大監査法人は24日、日本経済新聞社と「4監査法人合同フォーラム」を東京・大手町の日経ホールで開いた。企業の会計不祥事で監査への信頼が揺らぐなか、監査法人が果たす役割を議論した。 日経新聞より。 課題は山積ですね。 個人的には、以前記事にした、イギリスで検討が進んでいるとされている、複数監査法人による同一クライアントに対する「ダブル監査」について監査法人側としての考え方を聞いてみ […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】関連当事者_弔慰金等

当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られる成果: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域について作成要領・記載要領・作成方法について効率的に学習できます。その結果、有報の作成・監査の精度を高め、訂正報告書 […]

経営者の「福利厚生」

”住居や社用車、飛行機など、役員報酬とは別に経営者が受け取る福利厚生はどこまでが正当か。国内外で厳しい視線が注がれている。”との日経新聞の記事。 確かに公正な取引を害するような類のものは上場会社としては受け入れがたいと思いますが、一方で個人的には、経営者は、若者の「夢の存在」であってほしいとも思います。 もちろん会社から役員として福利厚生を受けることを「夢」としてください、と言いたいわけではないで […]

(ASBJ)「時価の算定に関する会計基準(案)」等の公表

IFRSやUSとの比較可能性を向上させるために、ついに日本基準でも公正価値についての基準が設定されますね。 日本基準は適用対象が金融商品と棚卸資産になっていますが、例えばIFRSでは固定資産にも適用されますので、範囲の差異は残りそうですね。 実際の適用あたっては、①時価のレベル分けと、②時価評価してBSで区分掲載計上しているものとそうでないものいずれもレベルごとに分けた開示の検討が必要になってきま […]

(ASBJ)改正企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」等の公表

企業会計基準委員会は、平成31年1月16日において、以下を公表しています。 ・改正企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」 ・改正企業会計基準適用指針第10号「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」 主な改正点は、対価が返還される条件付取得対価の取り扱いについて、基準に追加したことです。 この改正を見る前に、大枠として、条件付取得対価の取り扱いについて日本基準とIFRSの […]

【オンライン英会話】私がエイゴックスを推す理由

久々に英会話ネタです。 オンライン英会話! 私はオンライン英会話を受けていて、かなりハマっております。 でも最初のころは数あるオンライン英会話のうち、どれを選ぼうか迷ったものです。 今回は、「ネイティブ力」を重視する、これからオンライン英会話をはじめようと考えておられる読者の方に、オススメの英会話スクールをご紹介します。 ネイティブとフィリピン 最初に、まず以下の動画をご覧下さい。 これは、アメリ […]

(会計士が読んでみた)会計の世界史 500年の物語

【結論】会計の歴史系の書籍では、No.1の完成度でした。 相当程度の会計と世界史のリンク具合で、大学でやったような内容だが、わかりやすく興味がわいてくる! 【読んで思ったこと】 1.まさに会計は、人類の発展とともにあったことがよくわかった。ストーリー仕立てで大変読みやすく、サクサク進みます。 2.会計の歴史は、簿記→財務会計→管理会計→ファイナンスであった。管理会計をマスターするには、財務会計をこ […]

(JICPA)企業等に所属する会計士の倫理規則等を改正へ

経営財務3391号(2019年01月14日)にて、 「企業等に所属する公認会計士」が法令違反となる行為(違法行為)またはその疑いに気付いた場合の対応に関する規定等を新設している旨のニュースが。 例えば,不正,汚職および贈収賄,マネー・ローンダリング,テロリストへの資金供与および犯罪収益,証券市場および証券取引等に関する法令のほか,情報保護,税金および年金に係る債務および支払,環境保護,公衆衛生等に […]

【有価証券報告書 訂正事例】ディー・エル・イー(DLE) 曖昧な収益認識基準と前倒計上

【発行体カテゴリー】 東証1部 【監査法人カテゴリー】 Big4 【訂正箇所】 有価証券報告書 全般 【訂正事実】 ・本件は不正事例になるので、第3者委員会による調査報告書が公表されています。合計171ページにおよぶ超大作になっています。 ・本案件における不適切な会計処理は、売上前倒しをはじめとして合計13個紹介されております(P.31)。 もの凄い数ですので、個人的に伝えたいと思った案件について […]