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有価証券報告書 訂正事例

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】圧縮記帳額の注記

当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られる成果: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について効率的に学習できます。その結果、有報の作成・監査の精度を高め、訂正報告書発生の […]

静岡公民館不正経理で151万着服

静岡県公民館連絡協議会(県公連、静岡市葵区)は10日、男性事務局長(77)ら職員4人が別通帳で不正に県の受託金を管理し、着服していたと発表した。着服の総額は少なくとも151万円に上り、県公連は同日、事務局長を懲戒免職処分にするとともに、1人を厳重注意処分、既に退職した2人に退職金返還を求める対応を取った。県警に被害届を提出する方針。 静岡新聞より。 架空の領収書を作成したり、水増しした領収書を業者 […]

【上場廃止】ソルガムジャパン

株式会社ソルガム・ジャパン・ホールディングスは、2018年8月2日において、 ”第48期有価証券報告書(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)について、法廷提出期限の経過後1か月以内である平成30年8月2日までに提出ができなかったため、株式会社東京証券取引所より、平成30年8月2日付をもって整理銘柄に指定され、1か月後の平成30年9月3日付で上場廃止となること” について公表 […]

監査提言集

毎年、監査提言集というものが公表されています。 2018版も最近出ていまして、一般向版は誰でも閲覧出来ます。 監査提言集が何かというと、一言で言えば、「監査の失敗事例とその反省集」になります。 本来、監査の失敗などというのはあってはならないことで、ましてやそれを取りまとめて公表するなどというのは、自分達を苦しめることにならないか?一体どういうことなのでしょうか? 理由は簡単で、 提言集に記載された […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】東建コーポ 営業職報奨金の期間帰属

概略 アパート・賃貸マンション・貸店舗の企画・設計・施工から仲介・管理・経営代行まで行なう総合建設企業、東建コーポレーション(東一)は、2018年6月に、平成30年4月期決算の作業過程において、販売費及び一般管理費が過少に計上される等、報奨金の期間帰属に誤りが生じていることが判明し、過年度の決算を訂正することを発表しました。 早速内容を見てみます。 ※以下内容は、筆者の推測を含む内容である点、ご容 […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】株式会社エムケイシステム ライセンス料

株式会社エムケイシステム(JDQ)は、6月19日に、過年度のライセンス費用について追加支払いを行うことを決議し、これに伴い、過年度財務諸表について遡及しての修正再表示、平成30年3月期 における連結財務諸表及び財務諸表の修正、並びに平成31年3月期において特別損失が発生したことを開示しました。 あまり見ない事例ですが、今回のケースは、取引自体が誤っていたものかと。 通常は、取引自体は適法に成立して […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】ゼット 課税売上割合算定誤り

ゼット株式会社(東2)は平成30年5月14日に、消費税申告において課税売上割合算定上の非課税取引の加算漏れがあったこと、および過年度の決算修正することを公表しました。 課税売上割合はその割合によって損益に影響しますので一番注意したいところではありますが、 非課税売上は毎期出てくるとは限らないため、本当に入念なチェックが必要ですね。 土地の売却などオーソドックスな非課税取引であれば比較的わかりやすい […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】世紀東急工業 JVとの取引消去

世紀東急工業株式会社は、平成 30 年 5 月 10 日に、過年度の連結財務諸表等に関する誤謬の判明のお知らせについて公表しています。 その内容が詳しく公表されております(以下若干字句修正)。 会社は、建設事業と舗装資材製造販売事業を主要な事業内容としており、各事業間において、日常 的に、当社の工場で製造・供給する舗装材料を、当社の請負工事で調達・使用する内部取引が行われている。 通常の当社の会計 […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】大真空 海外子会社DTA過少

株式会社大真空は、平成30 年5 月10 日において、過去に発表した連結財務諸表に誤りがあることが判明し、これに伴い平成30 年5 月11 日に予定していた平成30 年3月期の決算発表を延期する見込みであることを公表しました。 過年度(平成 28 年 3 月期)におい て在外子会社の繰延税金資産残高が過少であることを受けたもののようです。 監査法人はSCS国際有限責任監査法人。 DTLはなく、DT […]

光村印刷 決算発表延期に

光村印刷は、平成 30 年 5 月 10 日に予定していた平成 30 年3月期の決算発表を延期 する模様です。 原因は、平成26 年 3 月期における退職金制度改定に伴い同期以降の退職給付費用及び退職給付債務(PBO)の会計上の見積もりが過少となっている誤り(誤謬)が発生している可能性が判明したためとされています。 具体的な話がどれだけ開示されるか分かりませんが、見積り項目は怖いですね…。 […]

従業員不正 藤田エンジニアリング

藤田エンジニアリング(株)は、従業員不正の事実と、これに伴う過年度法人税等の計上について公表しています。 幸い訂正事例には至りませんでしたが、手口を知ることや対策を考える目的で今回も筆をとらせていただきます。 なお調査委員会は、会社の取締役や監査役で構成される内部委員会のようです。 経緯 平成29 年11 月の税務調査において、過去約7 年間にわたり、従業員1 名(以下「元従業員」という)が、当社 […]

過去最悪の64社

「不正会計」の開示件数が過去最悪を更新した。東京商工リサーチは20日、上場企業を対象とした「不適切な会計・経理の開示企業」を公表。2017年度(17年4月~18年3月)の開示社数は64社で、昨年の42社から急増した。過去10年間では2.37倍だ。 隠さなければならないものがあるから起こるのですね。 多くの人が集まる組織になると、色々な考えの人がいるから、みんなを啓蒙するのも一苦労ですね。 都合悪い […]

ソフトバンク939億円申告漏れ

ソフトバンクグループ(SBG、東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、2016年3月期までの4年間で約939億円の申告漏れを指摘されたことがわかった。買収した海外企業がタックスヘイブン(租税回避地)に持っていた子会社の所得について、SBGの所得と合算すべきだと判断されたという。追徴税額は過少申告加算税を含め約37億円で、すでに修正申告したという。 朝日新聞より。 重加算税はなく、単に税務対策不足 […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】共栄タンカー 税効果

共栄タンカー株式会社は、平成30年3月14日にて以下の誤謬に基づく訂正報告を発表しています。 ①平成27年3月期及び平成28年3月期において、当社子会社所有船舶の売却に伴う圧縮記帳積立金計上時の子会社利益計上額に対する繰延税金負債の計上誤り。 ②平成27年3月期において、持分法適用会社 ELEGANCE LINE S.A.清算時の子会社利益計上額に対する繰延税金負債の計上誤り。 内容については文面 […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】ファルテック 滞留在庫評価損等

概要 株式会社ファルテックは、平成30年3月13日において、「特別調査委員会の調査報告書受領と今後の対応に関するお知らせ」を公表しています。 本件は不正により過年度遡及修正となったものですが、その調査報告書は130ページを超える大作になっています。非常に丁寧に記載されており、経理部・監査役・会計監査人・内部監査人など関係者が認識しておくべきヒントで溢れています。 今回も、予防策を考えるためのエッセ […]