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有価証券報告書 訂正事例

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】アウトソーシング NCIプットオプション(IFRS)

事案概要 アウトソーシングは、2018 年2月 14 日において、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を提出することを発表しました。 今回は不正ではなく完全に誤謬、しかも監査法人の指導にしたがってきたにもかかわらず発生してしまった事例になります。 会社にとって非常に心苦しい事例となりますが、これを無駄にしてはいけないと思います。この苦しさを我々も記憶に留めておき、再発を防ぐように行動する必要がある […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】ナガオカ 工事進行基準の適用要件

まえがき 株式会社ナガオカは、平成 30 年2月14日に社内調査委員会から調査報告書を受領し、平成 27 年6月期の決算において不適切な会計処理がおこなわれたことが判明したことから、平成 27 年6月期から平成 30 年6月期第1四半期までの決算短信等の訂正を行うことを決議した模様です。 今回は工事進行基準に関する論点です。 進行基準でよくあるのが原価付替等による進捗率の不正ですが、今回は少し毛色 […]

上水道工事不正 大阪市発注

大阪市発注の水道管敷設工事で、複数の業者が市の指定より安価な埋め戻し材を使用し、差額で不正な利益を得ていた疑いがあることが16日、市への取材で分かった。市は平成25年以降の一部の工事で偽造された伝票などを確認。記録が残る24年以降の工事約600件で調査を始めた。 産経ニュースより。 会計の話では無いですけど。 これ、結局ユーザーである我々にとって、どのようなマイナスがあるのですかね。 単に不正のた […]

日本郵船 2018年3月期第3四半期報告書の提出を延期?

logistics・todayによれば、中国子会社で20億円に上る横領事件が発覚した日本郵船は14日、2018年3月期第3四半期報告書の提出を延期すると発表した模様です。 過去の決算への影響を調べるのに30日、監査手続に7日かかると見積もり、関東財務局に提出期限を3月23日まで延長することを承認するよう求めるそうです。 でもあれ? 会社のHPではそのような旨の記載はありませんが… 普通に四半期報告 […]

内部通報を勧めない理由

プレジデントニュースより。 なるほど…。 こういった事例もあるのですね。 世論的にもコンプラ意識は高まってきているはずなので、機能する内部通報制度も増えているはずです(そうであってほしい)。 しかし社長が不正してたりする場合は、全てもみ消されるリスクがあるばかりか、この例のように極めて不利な立場に追い込まれる可能性はあります。 となるとマスコミへのリークしか無いのでしょうか・・・。 しかし、マスコ […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】ドミー 減損不正(中間報告)

調査報告書(中間)開示 株式会社ドミーは、店舗に係る固定資産の減損処理方法に関し、監査法人より、仕入先からのリベート・協賛金の会計処理について、一部の店舗へ不適切に傾斜配賦処理が行われており、この事実の解明には社外の有識者からなる調査委員会による調査が必要であるとの指摘を受けました。そのため第三者委員会を設置し、調査報告書(中間)を受領したので、平成30年2月1日に全文開示した模様です。 今回の内 […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】ソフィアホールディングス

1月25日にて、株式会社ソフィアホールディングス(ジャスダック)は、過年度有報等の訂正、また内部調査委員会の調査報告書受領に伴う再発防止策に関するお知らせを発表しました。 いつものとおり、本事案から我々が何を学ぶべきなのか、考察していきます(※他の記事と同じく、当方の個人的な推測や判断を含みますのでその限りでお読みください) 訂正内容 連結子会社であるソフィアデジタル株式会社(以下「ソフィアデジ […]

2017年全上場企業「不適切な会計・経理の開示企業」調査結果

東京商工リサーチは、2017年全上場企業「不適切な会計・経理の開示企業」調査を公表しました。 ポイントは以下の通りです。 ◼️2017年(1-12月)に「不適切な会計・経理(以下、不適切会計)」を開示した上場企業は53社で、2016年の57社から社数は4社減少。 ◼️不適切会計の開示企業は、調査を開始した2008年の25社から9年間で2.2倍に増えた。2017年は2016年に比べ4社減少したが、依 […]

架空発注 竹中工務店子会社

下請け会社に架空の業務を発注し、大手ゼネコン竹中工務店の子会社「TAKシステムズ」(大阪市中央区)に損害を与えたとして、大阪府警は16日、同社の元社員の井手明利司(あきとし)容疑者(67)=同府高槻市奈佐原1丁目=を背任の疑いで逮捕したと明らかにした。容疑を認めているという。架空発注は約6年間で約1億円に上る。朝日新聞より。 内部統制の手が届かない子会社なのでしょうかね。 架空発注は、共謀してくれ […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】王子HD 時価評価後の植林資産

以前投稿したように、13年3月期に連結化した海外子会社の会計処理を巡って監査法人から疑義を示されたことを理由に、王子HDは4~9月期決算の発表を延期しました。12月14日に過年度分の有価証券報告書や四半期報告書の訂正報告書を関東財務局に提出した模様です。 日経新聞より。 今回の訂正理由は少し見慣れない論点で特殊ですが、そのような論点だからこそ慎重に検討しなければならないことを考えされられるテーマで […]

【訂正報告書事例】亀田製菓、タイ子会社不正

亀田製菓は14日、米菓を生産するタイ子会社の不適切会計問題に関する調査報告書を公表しました。報告書では2010年12月から17年9月にかけて棚卸し資産が累計で約6億円過大に計上されていたと認定。原因として子会社の経理部以外の第三者によるチェック機能が働かないなどガバナンスや内部統制が不十分だったと指摘しました。 日経新聞より。 監査法人も重要性が高くないと認定していた拠点から出てきた不正事案のよう […]

脱税容疑 架空経費

オーガニック製品販売などを手掛ける「ジョージオリバー」(東京都港区)と関連会社「新谷酵素」(同)が法人税と消費税計約1億3500万円を脱税したとのニコニコニュース。 手口としては、架空経費の計上なので、逆粉飾ですね。 というか修正申告したからそれで済む話でも無いと思うが…。 経費は細かいものも多いので、反面調査はし辛そうですが、ボロも出やすいでしょうね。ついつい金額の大きな架空請求書を切ったら、調 […]

【訂正報告書事例】テクノメディカ 売上前倒

 案件概要 以前、テクノメディカ社については別の不正事例をご紹介しましたが、 本件は売上に関する不正で、同じく調査報告書が発行されています。 こちらもまた凄まじい状況になっていまして、東証一部としてはなかなかチャレンジングな不正になっています。 件数がありすぎて全てご紹介はできませんが、要約すると以下のような件数感になっています。 なんかもう、すごい。   で、具体的な手口については、典 […]

1.5億円横領 運送会社の元経理担当逮捕

東京・台東区の運送会社で4年間にわたり約1億5000万円を横領していたとみられる元経理担当の男が逮捕された。 日テレニュースより。 本件でも、 ①容疑者は会社の経理担当のトップで、 ②実質1人で通帳などの管理をしていた模様。 このような2要件が満たされる場合に、このタイプの不正がよく起こっていますね。 人手不足も相俟って、1人が兼業で仕事をこなしていかなければならないのは仕方がない事ですが、それが […]