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有価証券報告書 訂正事例

【訂正報告書事例】 船井電機

少し古い事例ですが、船井電機はH29年2月に開示した改善報告書につき、17年8月10日にて東京証券取引所への「改善状況報告書」の提出に関するお知らせを発表しています。 今回も事例からヒントを得るべく、調査報告書をさっと読んでみましたので以下に要点だけ記載します。 まず、本件は海外子会社での会計処理の誤りに関するものですが、論点はいくつかあって、以下の表のようになります。(調査報告書抜粋) 上記カナ […]

清水建設 不正

ゼネコン大手の清水建設は、東京電力・福島第一原発の工事で現場責任者の男性社員が下請け業者と共謀して不正取引をしていたと発表しました。現時点での損害額はおよそ3900万円に上るということです。 読んでいると、清水建設はあくまで巻き込まれたという立場のようですが、現場責任者の方が亡くなっておられるということで、普通の不正事件ではないと、個人的にはそのように思います。 普通に考えて、仮に自分が不正(金銭 […]

京都府副課長、不正出張で100万円

京都府は8日、架空出張で旅費を請求するなどして約100万円をだまし取ったとして、建設交通部の男性副課長(52)を停職6カ月の懲戒処分にした。副課長は同日付で依願退職した。 与えられた代理決裁の権限を利用して自分で東京などへの出張決裁を行ったようです。 議員さんのカラ出張不正は本当に多いですね・・人の税金で生計を立てる人ほど不正しやすいのではないかと思うほどです。 改善すべき点は、以下でしょうか。 […]

小切手偽造

会社の小切手を偽造し銀行から現金約2600万円をだまし取ったとして、大阪府警東住吉署が、詐欺などの疑いで、菓子販売会社「大協商事」(大阪市東住吉区、解散)の元経理課長、岡本勇容疑者(60)=堺市堺区=を逮捕し、起訴されていたことが6日、同署への取材で分かった。 すげえ…。 同社の銀行印を無断使用し偽造した小切手を銀行に持ち込んだそうですが、小切手って偽装して、そんなに気付かないもんなんですかね。& […]

再発防止策策定 アピックヤマダ株式会社

アピックヤマダ株式会社は、17年8月30日にて「不適切な会計処理に対する再発防止策の策定に関するお知らせ」を公表しました。 題目は以下の通り。 1.「再発防止委員会」の設置 2.役職員のコンプライアンス意識の醸成 3.売上計上にかかる検収要件の明確化および厳格運用の徹底 4.組織体制上の課題への対応 5.監査等委員会による取締役に対する監視・監督強化 6.特別出荷削減への取組み 7.会計監査人との […]

どんな会社でも不正は起こる?

経理に詳しい方のそういう記事がありました。 確かに、どこの会社でも起こり得ますね。 というか、そう考えて取り組むべきなのでしょうね。 監査的には、細かい不正については、計画や手続の立案と実行の段階では正直そこまで血眼になるわけではないことが多いです。 細かいやつを見つけるためにガチャガチャと細かく計画するわけではなく、リスク評価の中でどういう不正が起こりうるのか、仮説を立てて手続を絞り込んで行きま […]

「有報遅延で上場廃止」 過去4社退場

東京証券取引所は企業が上場廃止となる基準の1つに「有価証券報告書または四半期報告書の提出が遅れること」を挙げている。東証の2008年以降の集計では上場廃止となった企業は合計で約600社あるが、その半数程度は親会社などが完全子会社化したことに伴うもので、報告書の遅延を理由としたケースは4社しかない。東芝は極めてまれな上場廃止リスクに直面していたと言える。 2017/8/10 日経新聞より。 その4社 […]

【訂正報告書事例】東京衡機 限定付適正意見

木材やコンクリート向けの試験機を手掛ける株式会社東京衡機(東証2部)は15日、連結財務諸表の監査意見が「限定付き適正意見」になったようです。 開示すべき重要な不備にも該当(決算日後に判明したため)。   原因は中国子会社の元役員等が以下の不正行為を実施したため。 ・不適正な経費使用 ・生産設備の不正使用 ・棚卸在庫の横流しなど   結果、以下の虚偽表示が判明したとのことです。 […]

経理担当者が約2億3000万円を私的流用

経理部門の責任者の男性社員が2014年頃から先月までに、金やプラチナなど材料費の金額を過大に計上した上、会社の口座から現金を不正に引き出していたということです。 宝石や貴金属など高価なものを取り扱う会社では、現物の盗難不正が最もありそうなパターンですが、こちらは普通に経理が着服したパターンです。 承認する立場の人がやってしまうと、どうしようもないというのが実情なのでしょうかね。支払を完了するところ […]

【訂正報告書事例】 のれんとDTL (株)ナック

株式会社ナックは、平成29年3月期の内部統制報告書において、平成29年3月期における財務報告に係る内部統制に開示すべき重要な不備があり、当社の財務報告に係る内部統制は有効でない旨を記載している旨を発表しています。 注目したのは、その理由。 本案件は、平成26年3月期の第2四半期に行った株式会社JIMOS取得時の会計処理に発生頻度の少ない非定型的な取引であったため、会計上の「二重責任の原則」は承知し […]

【訂正報告書事例】 売上前倒し計上(アピックヤマダ)

アピックヤマダ株式会社は、有報提出期限を延期していましたが、17年7月31日に提出完了したようです。 理由は、不適切会計(売上の前倒し計上)により訂正報告書を提出する騒ぎになっていたためです。 会計監査人であるデロイトも契約終了となり、交代するようです。   調査結果報告書(委員長は有名な宇澤亜弓先生)が会社により開示されているので、少し読んでみました。 読んでみると、売上に関して非常に […]

東武鉄道 子会社の元経理部長、1億2000万円超を着服

東武鉄道は子会社の元経理部長が、20年以上にわたって1億2000万円あまりを着服していたと発表しました。 有名企業の子会社からの不正事例。経理業務等を担当していた元取締役経理部長による着服。 この経理部長は架空の立て替え払いを計上するなどして不正な出金を繰り返し個人的な使途で着服していたが、経理業務を一人で担当していたため、隠蔽するための不適切な仕訳の入力、証憑類の廃棄を行うことができたとのことで […]

【訂正報告書事例】 大庄

大庄は、以下のプレスリリースを発表しました。内部統制の開示すべき重要な不備に該当するとするものです。 平成 28 年8月期決算監査において、「土地の再評価に関する法律」の定めるところによる土地再評価 差額金の取崩しに係る会計処理に誤りが判明いたしました。本案件に対する当社の対応として、平成 28 年8月期第3四半期の四半期報告書について訂正報告書を提出いたしました。 本案件は、土地再評価差額金の取 […]

【有価証券報告書 訂正事例】過年度-日本水産

少し古い案件ですが、自戒・公戒のため、引用させていただきます。 1.訂正の内容及び理由 今般当社にて連結決算の中で繰延税金負債の内訳の確認を行っていたところ、過年度に係る繰延税金負債の処理に誤りがあることが判明いたしました。 当社の子会社であるNIPPON SUISAN (U.S.A.),INC.(以下、NSU)は2001年にGORTON’S INC.及びBLUEWATER SEAFOODS IN […]

【訂正報告書事例】過年度(イワキ株式会社)

過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ 当社は、平成29 年5月16 日付「過年度の有価証券報告書、四半期報告書及び決算短信等の訂正に関するお知ら せ」にて開示いたしましたとおり、本日、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を関東財務局へ提出するととも に、過年度の訂正決算短信等についても開示いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。 減損損失 […]