IFRSによるIPO

IFRSで上場する会社が増えています。 傾向として多いのは、知名度や勢いのある若手の企業で、多額ののれんを保有している会社という印象です。 いろいろと能書きはありますが、やはりのれんの償却負担が無いのはメリットとしては大きいと思います(減損のリスクはあるけど・・・。)。 日本取引所が開示している、本日現在の”IFRSを適用して新規上場した会社一覧”は、以下の通りです。 会社名 コード 業種分類 適 […]

【書籍】会計処理アドバンストQ&A

このブログでは、会計実務のおすすめ書籍もご紹介していこうと思っています。 いまのところ、経理実務担当者様や、会計士の方を対象にした内容のものを考えています。 今回は、EYから出されている、会計処理アドバンストQ&Aのご紹介です。 この本の特徴は、会計基準に記載されていないような実務的な論点についてもある程度突っ込んで内容記載している点です。 「基準に書いてねーな~~、どこかにヒント無いかな […]

会計士、向いてない? ①

私が公認会計士になって10年ほどが過ぎました。 この10年、いろいろなことが、それなりにありました。 その中で、特に仕事がつらいとき、「ひょっとして、自分は会計士に向いていないんじゃないか!?」と思う日もありました。 酷い場合、「ひょっとして、自分は働くこと自体向いていないんじゃないか!?」と半分冗談で思ったこともあります。 本シリーズでは、もし同じように思い悩んでしまった人がいたらと思い、そんな […]

監査法人のローテーション制度に関する第一次調査報告

金融庁が発表。 思った点は2つでして、 1、パートナーローテーションは、不正対応のためにやっていたのか?!独立性の確保のためと思っていましたが…。 パートナーローテーションさせて不正の対応になると思っているとしたら、物凄く見当違いな気がしますが…。 2、欧州のローテーションて、始まって間もないのだから、少し様子見が必要かもしれない。 どう考えても、ローテーションの負担は企業および監査人にとって大き […]

経理担当らが計4700万着服 新聞協会、幹部ら隠蔽

一般社団法人日本新聞協会は19日、事務局の職員ら2人が平成19~24年に、協会などの会計から計約4700万円を着服していたと明らかにした。当時の事務局幹部らは事態を把握した後も、協会会長や理事会に事実関係を報告せず隠蔽していた。 すごい話。 経理だから何でも出来るってことで。 しかも明るみになるのを防ごうと偉い人も隠蔽してたとなると、たち悪いですね。そうさせる何かがあったのでしょうけど、肝が座って […]

【書籍】あの世に聞いた、この世の仕組み

久々のブックレビューです。 私はもともと自己啓発的な本が好きなのですが、その中でも非常にユニークな本で、とても参考になり、辛い時に読むと心が救われましたので、ご紹介します。 人生に疲れてしまっていらっしゃる方、嫌なことがあって落ち込んでいる方には、是非手に取っていただければと思います。 細かい設定の話とかは省いて、肝心の内容に関して要点を言いますと、 「私たちは、自分が幸せでない理由を探すのが得意 […]

出光公募増資、差し止め請求却下

出光興産が発表した公募増資計画を巡り、同社の創業家が新株発行の差し止めを求めた仮処分申し立てで、東京地裁(大竹昭彦裁判長)は18日、差し止め請求を却下する決定をした。「新株発行の主要目的が不当とは認められない」として出光側の主張を認めた。公募増資の実施後は、創業家の持ち株比率は現在の33.92%から約26%まで下がる見通しだ。 海賊と呼ばれた男がどうしても脳裏をよぎる…。 調べて見ると、出光興産の […]

持合株式縮小の傾向

上場企業が取引関係の維持などを目的に保有する持ち合い株(政策保有株)を減らす動きが加速している。野村証券によると、2016年度末の保有比率は9.9%と初めて10%の大台を割った。政府が進める企業統治改革によって上場企業が株主に合理的な保有理由を説明できない株を持ちにくくなっているためで、多くの政策保有株を抱える商社やゼネコンなどが売却を急いでいる。売却資金を成長投資に振り向け、資産効率の改善と成長 […]

東大在学中に公認会計士に合格した27歳の女性都議

東大在学中に公認会計士に合格した27歳の女性都議「都の財政はどんぶり勘定!」 最近有名な方ですよね。 お若いのにたいしたお方だとおもいます。 公認会計士自体のアピール・励みにもなるし、後続がどんどん出てくれば面白くなると思います。 是非頑張っていただきたいと思います。  「都の公会計を企業会計と比べてみても、監査はもっと厳しくしていい。豊洲新市場の地下に盛り土がなかったことについても監査委員の監査 […]

リスク分担型企業年金 追記(IFRS課題)

IFRS上の課題の整理がされています。 2017.3  vol.56  季刊会計基準にて、いろいろと解説がされています(ASBJ)。結論はおおむね以下抜粋です。   リスク分担型企業年金のIFRS 上の会計処理については、我が国におけるIFRS の適用上の課題として扱うとした上で、IFRS 解釈指針委員会に要望書を提出しないという結果になったものの、今後は、我が国におけるIFRS の適用上の課題と […]

パンフレット「暮らしの税情報」(平成29年度版)

国税庁は、HPにてパンフレット「暮らしの税情報」(平成29年度版)なるものを公表しています。 割と平易な書き方を目指しているところからすると、読者として国民全体をカバーするという意図が読み取れますが、それにしても、税金計算というのは複雑ですね。 だからこそ税理士という資格者が必要になるのでしょうけど・・・。 もっとこう、シンプルにできるといいんですけどね・・・海外(シンガポールとか)みたいに。 フ […]

リスク分担型企業年金 初導入

年金の運用リスクを労使で分かち合う「第3の企業年金」の導入企業が出始めた。大阪市に本社を置く小泉産業と小泉成器が10月にも導入する。みずほ信託銀行が受託した。今年1月に制度が創設されてから初の導入事例とみられる。従来の制度は運用リスクが企業か従業員のどちらかに偏っている。企業の財務負担の重い確定給付型の受け皿として今後、広がりそうだ。 初導入だったのか・・・。恥ずかしながら知りませんでした。 会計 […]

JA専門の監査法人発足

全国の農協(JA)の会計監査を担う「みのり監査法人」(東京・千代田)が発足した。JAはグループに所属する農協監査士による監査を受けているが、農協改革を進める政府は2019年までに一定量の貯金を持つJAは公認会計士による監査に移行するよう求めている。新たな法人はこれに対応し、JA専門の組織として出発する。 このJA監査については個人的に興味があるところなのですが、以下が気になるところです。 MEMO […]

ふるさと納税

平成29年7月4日(火)、総務省ホームページで「ふるさと納税に関する現況調査結果の概要」が公表されました。 個人版のふるさと納税については、口コミも相まってとんでもない広がり方をしてますね。私も、私の周りでも、皆ふるさと納税しまくってます。 よく批判されるのが、返礼品目的であさましい、というコメントですが、個人的にはある程度しょうがないと思います。人間、目の前のめりがないとなかなかお金は出さないの […]

【有価証券報告書 訂正事例】過年度-日本水産

少し古い案件ですが、自戒・公戒のため、引用させていただきます。 1.訂正の内容及び理由 今般当社にて連結決算の中で繰延税金負債の内訳の確認を行っていたところ、過年度に係る繰延税金負債の処理に誤りがあることが判明いたしました。 当社の子会社であるNIPPON SUISAN (U.S.A.),INC.(以下、NSU)は2001年にGORTON’S INC.及びBLUEWATER SEAFOODS IN […]