YEAR

2017年

監査法人 疲弊とその先

上場企業の決算が正しいかどうかをチェックする監査法人がもがいている。東芝の会計不祥事を見抜けなかったことで監査の質の向上は待ったなし。しかし実際は会計士不足の構造問題が壁となり、投資家の信認を取り戻すための改革がなかなか進まない。上場企業の品質を保証する「市場の番人」の苦境は、日本株市場の信頼回復の足を引っ張りかねない。 日経新聞より。 しかし昔誰かが言ってましたが、日経新聞は会計士が嫌いですよね […]

金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」報告の提言を踏まえた改正

昨年4月に公表された金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」報告で、企業と投資家との建設的な対話を促進していく観点から、開示内容の共通化・合理化や非財務情報の開示充実に向けた提言がなされましたことを踏まえ、有価証券報告書等の記載事項について、以下の改正を行われます。 以下、金融庁のHPより記載。 ○開示内容の共通化・合理化 ・有価証券報告書及び事業報告における大株主の状況に係る記載の共 […]

経理 つまらない?

まえがき 基本的にどの会社にも経理部門・経理マンは存在します。 しかし、すべての経理マンがやりがいをもって、経理という仕事に取り組んでいるかというと、必ずしもそうでもないようです。 今回は、経理という仕事のやりがい・魅力と、 反対につまらないとすればどういうところがつまらないと考えられているのか、 聞いた話や実際の経理経験を交えて、考察してみたいと思います。   経理がつまらない理由! […]

トーマツの会計士志望職員ら、教材を不正コピー

大手監査法人「トーマツ」(東京)に勤め、公認会計士を目指す職員らが、資格試験の予備校の教材や講義の音声データを不正コピーし、受験予定の同僚計15人で使っていたことがわかった。トーマツは予備校に謝罪し、24日付で15人を降格処分などにした。 朝日新聞より。 あんまりいいニュースではないですが、コンプライアンス意識が重要ということで。 別に擁護するわけではないですが、これ、法人は受験料を負担していない […]

デンソー12億円課税取り消し

海外子会社の所得にタックスヘイブン(租税回避地)対策税制を適用したのは違法としてデンソーが課税処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、同社が逆転勝訴した。最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は24日の判決で「子会社の業務に相当の規模と実体があった」と判断。名古屋国税局による約12億円の課税を認めた二審判決を破棄し、処分を取り消した。 日経新聞より。 最高裁で覆る例って本当に多いですねー。 デンソーと […]

【訂正報告書事例】メタップス 17 年8月期四半期連結 誤謬

株式会社メタップスは、公表した 2017 年8月期四半期連結財務諸表について誤謬があることが判明したようです。これを受け、10月20日において、誤謬の訂正を反映させた「平成 29 年8月期決算短信」を公表しました。 会社HPより。 誤謬内容は2つ。 ①連結子会社の一部の売上認識時点が早すぎた ②子会社株式(支配を喪失しない)の連結上の売却差額相当額の処理誤り ①の内容は以下の通り。 子会社が展開す […]

違法行為への対応に関する指針

日本公認会計士協会(倫理委員会)は、2015年4月及び2016年7月に国際会計士連盟(International Federation of Accountants)における国際会計士倫理基準審議会(International Ethics Standards Board for Accountants)の倫理規程(Code of Ethics for Professional Accountan […]

従業員が対価払う株式購入権 報酬か投資か

従業員が事前に対価を払う有償ストックオプション(株式購入権)は「報酬」か、それとも「投資」なのか。明確なルールが無かった会計上の扱いを巡って激しい議論が起きている。報酬と見なされて人件費の扱いになれば、企業は費用負担を迫られる。新興企業を中心に業績に影響が出る可能性もある。 日経より。 この件はすごく話題になっていますね。 会計基準は後追いで作成される面がどうしてもあるので、新しい取引については個 […]

会社から1・5億円詐取、元経理担当社員の45歳女に実刑判決 大阪地裁

淀川製鋼所の子会社の鉄鋼販売会社「ヨドコウ興産」(大阪市西淀川区)から現金1億5千万円をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺罪に問われた元経理担当社員、野田文恵被告(45)=同市=の判決公判が19日、大阪地裁で開かれ、柴山智裁判官は懲役2年6月(求刑懲役3年)を言い渡した。 産経NETより。 不正は多いですねほんとに。  

バンダイ キックバックで2億円不正取得

おもちゃなどを手がける「バンダイ」でイベントの企画や運営をしていた社員が、取引先からキックバックの形で会社の金、合わせておよそ2億円を不正に受け取っていたとして、会社は、この社員を懲戒解雇したと発表しました。 NHKニュースより。 社内で調査したところ、バンダイでイベントの企画や運営を担当する40代の男性社員が、取引先に支払った金の一部を振り込ませるキックバックの形で、会社の金を不正に受け取ってい […]

企業間取引、3D地図に

首都大学東京は帝国データバンクと共同で、製造業などの企業間の取引関係を3次元(3D)の地図で示せるシステムを開発した。取引量の多寡や企業の戦略上重要性が高い部品メーカーなどが一目で分かるため、産業の特徴を把握しやすい。今後、取り扱うデータを拡充すれば、取引のなかった別の業界で新たなビジネス相手を探すツールなどに役立つ可能性がある。企業戦略や自治体などの政策の立案にも貢献できるとみている。 日経新聞 […]

運送会社で2億円超着服容疑…元経理担当の男を追送検

兵庫県警東灘署は17日、勤務先の現金を着服したとして業務上横領罪に問われた兵庫県明石市の無職、佐々木誠被告(41)を同容疑で追送検し、捜査を終結した。追送検は3回目。計約220回、計約2億1400万円の被害を裏付けた。 産経ニュースより。 一人で2億ですか…。 どうやったらそんなに使い込めるのでしょうね…。 しかし容疑者の言う通り、架空伝票がバレない仕組みもどうかと思いますな…。 そこは巧妙にやっ […]

看護師育成貸し付け ずさん管理 神奈川県

看護師などの育成を目的に神奈川県が行っている修学資金貸付金制度で、1995~2010年度の間に借り受けた約1600人分が返還にあたるか、免除にあたるかがはっきりしない状態になっていることがわかった。県が確認作業を怠っていたのが原因で、早急に確認作業を進める。県が11日の会見で明らかにした。 朝日新聞より。 完全なる、県からの寄付! 調べるのが大変そうだな〜。 県からのコメントは以下。 『県保健人材 […]

パルコ、人手不足対応ロボ 棚卸しを省力化

パルコは人手不足を解消するためロボットを活用する。まず日本ユニシスなどと組み、テナントの棚卸しや在庫確認といった人手が多く必要な作業を軽減できるロボットを開発した。自社の業務を効率化するだけでなく、有力なテナント誘致にも生かす。 日経新聞より。 なんかさらっと書いてるけど、すごい。 「テナントは衣料品や靴などに電子タグを付ければ、アンテナを取り付けたロボットが売り場を動き回り半径15メートルの範囲 […]

トーマツ、統計的異常検知技術を独自に開発

監査法人トーマツは、独自に統計的異常検知技術を開発し、特許を取得したと発表した。同技術を会計監査やリスクアドバイザリーサービスに活用する。この技術は、Deloitte Analytics研究開発部門が開発したもので、機械学習技術を用いて、対象に含まれる要素間の関係性を数値化して追跡し、関係性の急激な変化を異常として検知する。これにより、複数要素が相関し合うような異常を検知することや、関係性の変化の […]