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会計

資産除去債務とは?(2) 会計処理どうする

こんにちは。アカウンティングファイターです。 前回、資産除去債務とは?(1)定義のあてはめが重要!何でもかんでも資産除去債務になるわけではないため、注意!という記事にて、資産除去債務(ARO)の定義と、そのあてはめの重要性について語りました。 ではAROに該当したとして、どのように会計処理すればよろしいでしょうか。 今回は会計処理について触れていきます。 今回のターゲット読者と、読めばできるように […]

監査提言集2019年版 一般公表用と、大きく進化したJICPA会員用で差がより大きく!

2019年版監査提言集が出てる 日本公認会計士協会で(JICPA)は、2019年版監査提言集の一部を一般に公表しています。 監査提言集とは 監査提言集がそもそも何なのかという点については、提言集の頭書においてこのように記載されています(一部を引用)。 昨今の不適切な会計処理事例が後を絶たない現状を踏まえ、会員の監査業務改善のために、(略)監査提言集にまとめ、2008 年より、毎年、公表しております […]

包括利益とは? →要するに、単なるBSの増減差額

包括利益とは? →要するに、単なるBSの増減差額の一部です こんにちは、アカウンティングファイターです。 今回は、包括利益について解説します。 包括利益って、決算書を読んでいてよく出てくる言葉です。 私は基準主義者なので、まず基準の定義を紹介させてください。 包括利益の定義 包括利益の表示に関する会計基準(企業会計基準第25号) 4.「包括利益」とは、ある企業の特定期間の財務諸表において認識された […]

資産除去債務とは?(1) 定義のあてはめが重要!何でもかんでも資産除去債務になるわけではないため、注意!

こんにちは。アカウンティングファイターです。 今回は、資産除去債務について解説したいと思います。 目的は、聞いたことのない人が資産除去債務を理解いただけるようにすること、 また、資産除去債務を知っている人も、理解を深めて論点を確認することができることを目標とします。 まずそもそも、資産除去債務って何ですかという点からお話しします。 最初に、定義ありきということで、会計基準(日本基準)から定義を引用 […]

IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案

IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案 ASBJのHPにおいて、IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案していることが記載されています。 以下、引用します。 国際会計基準審議会(当審議会)は本日、法人所得税に関するIFRS基準であるIAS第12号の変更案を一般のコメントを求めるため公表した。この修正は、企業がリース及び廃棄義務に係る繰延税金をどのように会計処理するのかを明確化している。 […]

(IFRS15)収益認識 進捗度を合理的に算出できない場合

(IFRS15)収益認識 進捗度を合理的に算出できない場合 今回はIFRS15(収益認識)の中から、収益を一定期間で認識するのか/一時点で認識するのか、および一定期間で認識する場合の 進捗率について考えたいと思います。 一定期間vs一時点 まず、収益認識で主要な論点の一つとなるであろう、収益の認識についてです。 IFRS15では、収益の認識時点について、大きく2つのタイプを想定しています。 ①一定 […]

株主総会 継続会とは?

株主総会 継続会とは? 不正会計が後をたちません。 これは、どの会社にとっても不正会計が起こり得ることを示す事実だと、私は思っています。 不正会計が起こった有事の際には、今流行りの第3者委員会による調査を経て事実関係を明らかにし、 決算に適切に反映したうえで、決算書を確定させるのが通常であると思います。 しかし、不正会計の発覚のタイミングが悪く、ちょうど決算に間に合わないタイミングとなってしまうこ […]

収益認識会計基準の早期適用 IFRS適用会社を中心に

収益認識会計基準の早期適用 IFRS適用会社を中心に 経営財務3416号にて、収益認識基準の早期適用事例について紹介がありました。 有価証券報告書または四半期報告書における「会計方針の変更」に係る注記で早期適用した旨を明記した会社が、合計28社であったとのこと。 それらのうち、IFRS任意適用会社が28社のうち16社で最も多かったということです。 IFRS適用会社は、既に実質的に同じ内容の会計基準 […]

(IFRS15)開示事例_収益の分解④_業種:サービス

IFRS15の開示で悩んだポイントの一つ     IFRS15を検討していて、開示事項として悩ましい項目があります。 それは、収益の分解の開示です。 IFRS15では、以下のように記載されています。 新基準では、顧客との契約から認識する収益について、収益及びキャッシュフローの性質、金額、時期及び不確実性が、経済的要因の影響をどのように受けるのかを描写するような区分に分解する(I […]

(ASBJ)企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」等の公表

ASBJは、以下の企業会計基準及び企業会計基準適用指針を公表しました。 企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」 改正企業会計基準第9号「棚卸資産の評価に関する会計基準」 改正企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」 企業会計基準適用指針第31号「時価の算定に関する会計基準の適用指針」 改正企業会計基準適用指針第14号「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針」 改正企業会計基準 […]

(ASBJ)「見積りの不確実性の発生要因」,「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」検討へ

経営財務3413号に、ASBJが(1)「見積りの不確実性の発生要因」,(2)「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」に関する開示の検討を行ったとの報道がありました。 (1)については,会計上の見積りの開示に関する基準を開発し,「見積りの不確実性の発生要因」に関する注記情報の充実を図る方向らしく、 (2)については,重要な会計方針の開示に関する基準を開発し,基準 […]

会計はシンプルであるべきか否か

経営財務3412号に、時事談論 vol.11「会計情報の有用性」なる解説記事が出ていました。 ①最近の会計基準が複雑でよくわからんから、シンプルにしてくれという意見があるが、それは本末転倒ではないか(”複雑な会計処理はけしからんといった批判は見当違いといわざるを得ない。”) ②会計基準の十分な理解のないまま,財務諸表を利用するケースが増えてくると,決算数値をそのまま開示するだけでは,会計情報の有用 […]

(IFRS16)リース期間の検討実務

IFRS16のリース期間の検討は本当に難しい IFRS16の検討にあたり、最も苦労する点は何かと言えば、 リース期間の決定についてですよね。 今回は、IFRS16適用を見据え、またきたるべき日本の新リース基準の導入に備え、 「どのようにしてリース期間を考えていけばいいか」で悩まれる方のため、実務の導入経験や聞きまわった話をもとにヒントを述べていけたらと思います。 断言できますが、ほぼ100%、IF […]

仮想通貨に関する税務(法人税法令和改正)と会計

国税庁が”令和元年度 法人税関係法令の改正の概要”なるものを公表しているわけですが、その中で仮想通貨の譲渡損益及び時価評価損益等の整備というものがあります。 つまり平成31年税制改正で、法人税法上仮想通貨の時価評価損益が益金損金の額に算入されるということが決まり、それが話題になっています。 ということで、評価損益の条文について、以下でピックアップしてみます。 仮想通貨の時価評価損益 法人が事業年度 […]

(IFRS)開示研究_IFRS15_収益の分解④_業種:機械

IFRS15の開示で悩んだポイントの一つ     IFRS15を検討していて、開示事項として悩ましい項目があります。 それは、収益の分解の開示です。 IFRS15では、以下のように記載されています。 新基準では、顧客との契約から認識する収益について、収益及びキャッシュフローの性質、金額、時期及び不確実性が、経済的要因の影響をどのように受けるのかを描写するような区分に分解する(I […]