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2019年7月

私が監査法人を辞めた理由 2nd

やめた理由の続き 前回、私が監査法人を辞めた理由という投稿で、監査法人をやめた理由を整理してみました。 そこでは、どちらかというとネガティブな理由を散りばめることになってしまいました。 しかし、実際にはポジティブな理由(というか、自分の価値観の変化)もあったりしたので、続編となる今回の投稿で、それを記載することにしました。   自分の変化① 大きな組織内で勤務することに対する違和感 私は […]

監査提言集2019年版 一般公表用と、大きく進化したJICPA会員用で差がより大きく!

2019年版監査提言集が出てる 日本公認会計士協会で(JICPA)は、2019年版監査提言集の一部を一般に公表しています。 監査提言集とは 監査提言集がそもそも何なのかという点については、提言集の頭書においてこのように記載されています(一部を引用)。 昨今の不適切な会計処理事例が後を絶たない現状を踏まえ、会員の監査業務改善のために、(略)監査提言集にまとめ、2008 年より、毎年、公表しております […]

包括利益とは? →要するに、単なるBSの増減差額

包括利益とは? →要するに、単なるBSの増減差額の一部です こんにちは、アカウンティングファイターです。 今回は、包括利益について解説します。 包括利益って、決算書を読んでいてよく出てくる言葉です。 私は基準主義者なので、まず基準の定義を紹介させてください。 包括利益の定義 包括利益の表示に関する会計基準(企業会計基準第25号) 4.「包括利益」とは、ある企業の特定期間の財務諸表において認識された […]

資産除去債務とは?(1) 定義のあてはめが重要!何でもかんでも資産除去債務になるわけではないため、注意!

こんにちは。アカウンティングファイターです。 今回は、資産除去債務について解説したいと思います。 目的は、聞いたことのない人が資産除去債務を理解いただけるようにすること、 また、資産除去債務を知っている人も、理解を深めて論点を確認することができることを目標とします。 まずそもそも、資産除去債務って何ですかという点からお話しします。 最初に、定義ありきということで、会計基準(日本基準)から定義を引用 […]

(おすすめ本)私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン 大西つねき著

私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン 大西つねき著 最近読んだ本で、久々に時間を忘れて読んでしまった本があります。 大西つねきさんが書かれた、「私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン」です。 私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン[本/雑誌] / 大西つねき/著 価格:1,728円 (2019/7/21 23:35時点) 感想(0件) この方は政党を立ち […]

あずさ監査法人、一橋大学と企業の会計不正のリスクに関する共同研究を発表- 機械学習を用いてリスクの高い財務諸表をスコアリング

有限責任 あずさ監査法人(本部:東京都新宿区、理事長:高波 博之)は、国立大学法人一橋大学(所在地:東京都国立市、学長:蓼沼 宏一)と共同で、機械学習を用いることにより企業の会計不正のリスクをスコアリングするモデルの研究成果をまとめ、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)のディスカッション・ペーパー「機械学習手法を用いた不正会計の検知と予測」として2019年7月23日付けで公表しています。 ex […]

メルカリ、財経業務をシステムで自動化–決算時期の業務負荷を軽減

フリーマーケットアプリを展開するメルカリは、ブラックラインが提供する経理財務業務の自動化サービスを導入した。経理財務部門では、業務効率の課題として、銀行預金の残高照合手続きや資産・負債勘定の残高照合・突合処理、グループ会社間の債権債務照合などに多大な時間と手間が掛かっていた。今後、月末締め日前の業務集中を緩和など定型業務の効率化を図り、人手が限られた状況でも各メンバーがリアルタイムに経営層と情報を […]

私が監査法人を辞めた理由

監査法人を辞めた理由って、なんだっけ?! 私が監査法人を辞めて、既に2年が経過しています。 当時、私は監査部門のマネジャーとして働いていました。 人と会うたびに、監査法人を辞めた契機について聞かれます。 その度に色々思い出して説明をするのですが、 時々、果て、何故私は監査法人を辞めたんだったかな…と思うことがあります。 行動理由を忘れる、見失うような感覚ですが、個人的にはこれはとても気持ち悪いこと […]

IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案

IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案 ASBJのHPにおいて、IASBが繰延税金資産の会計処理の修正を提案していることが記載されています。 以下、引用します。 国際会計基準審議会(当審議会)は本日、法人所得税に関するIFRS基準であるIAS第12号の変更案を一般のコメントを求めるため公表した。この修正は、企業がリース及び廃棄義務に係る繰延税金をどのように会計処理するのかを明確化している。 […]

監査・保証実務委員会実務指針第90号「特別目的会社を利用した取引に関する監査上の留意点についてのQ&A」の改正について

日本公認会計士協会(監査・保証実務委員会)は、監査・保証実務委員会実務指針第90号「特別目的会社を利用した取引に関する監査上の留意点についてのQ&A」の改正を公表しています。 今回の改正は、2019年7月4日付けで公表された企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」及び改正企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」並びにこれらの公表に対応した日本公認会計士協会の会計制度委員会報告第1 […]

【有報 注記の訂正事例でわかる記載要領】比較情報のPL区分掲記

【有報 注記の訂正事例でわかる記載要領】PL区分掲記 当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られるメリット: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について効率的に学習できます […]

(IFRS15)収益認識 進捗度を合理的に算出できない場合

(IFRS15)収益認識 進捗度を合理的に算出できない場合 今回はIFRS15(収益認識)の中から、収益を一定期間で認識するのか/一時点で認識するのか、および一定期間で認識する場合の 進捗率について考えたいと思います。 一定期間vs一時点 まず、収益認識で主要な論点の一つとなるであろう、収益の認識についてです。 IFRS15では、収益の認識時点について、大きく2つのタイプを想定しています。 ①一定 […]

株主総会 継続会とは?

株主総会 継続会とは? 不正会計が後をたちません。 これは、どの会社にとっても不正会計が起こり得ることを示す事実だと、私は思っています。 不正会計が起こった有事の際には、今流行りの第3者委員会による調査を経て事実関係を明らかにし、 決算に適切に反映したうえで、決算書を確定させるのが通常であると思います。 しかし、不正会計の発覚のタイミングが悪く、ちょうど決算に間に合わないタイミングとなってしまうこ […]

KAM(Key Audit Matters)監査上の主要な検討事項  外国会社における適用事例

KAMは、日本でも2020年3月期から早期適用されることが見込まれています。 そこで、EDINETに掲載されている、外国会社の適用事例を見ておきたくなったので、いくつかの事例を以下に記載したいと思います。 国家によって、深度や細かさに違いがあると思いますが、 ざっくりとどのような開示がされているか、監査報告書を見ていきたいと思います。 株式会社ケーティー(韓国、通信サービス) 監査上の主要な検討事 […]

収益認識会計基準の早期適用 IFRS適用会社を中心に

収益認識会計基準の早期適用 IFRS適用会社を中心に 経営財務3416号にて、収益認識基準の早期適用事例について紹介がありました。 有価証券報告書または四半期報告書における「会計方針の変更」に係る注記で早期適用した旨を明記した会社が、合計28社であったとのこと。 それらのうち、IFRS任意適用会社が28社のうち16社で最も多かったということです。 IFRS適用会社は、既に実質的に同じ内容の会計基準 […]