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2019年

(ASBJ)「見積りの不確実性の発生要因」,「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」検討へ

経営財務3413号に、ASBJが(1)「見積りの不確実性の発生要因」,(2)「関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に採用した会計処理の原則及び手続」に関する開示の検討を行ったとの報道がありました。 (1)については,会計上の見積りの開示に関する基準を開発し,「見積りの不確実性の発生要因」に関する注記情報の充実を図る方向らしく、 (2)については,重要な会計方針の開示に関する基準を開発し,基準 […]

有価証券報告書 日産自動車 その後の開示状況を追跡

有価証券報告書 日産自動車株式会社 その後、結局どうなった!? 2018年~2019年の大きなトピックとして、日産のカルロス・ゴーン氏の不正疑惑報道が挙げられるのは言うまでもありません。 東京地検特捜部による金融商品取引法違反(10~14年度に計約50億円、15~17年度に計約40億円の役員報酬を有価証券報告書に実際より少なく記載したとされる)容疑に基づく逮捕からはじまり、2019年の後半になった […]

改正実務対応報告第18号 「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」の公表

ASBJは、実務対応報告第18 号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」における、国際財務報告基準第16 号「リース」及び米国会計基準会計基準更新書第2016-02 号「リース(Topic 842)」の取扱いを検討し,改正実務対応報告第18 号「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」を公表しています。 結論としては、リースについては新た […]

【有報 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】償還期間が3ヶ月を超える有価証券に注意

償還期間が3ヶ月を超える有価証券があれば、キャッシュ・フロー計算書で注意 当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られるメリット: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について […]

風が吹けば樽屋が儲かる

「風が吹けば儲かるのは誰か」をAIが予測するツールの記事。 とても面白いと思いました。 会計士が未来予測を苦手としているのは、 複雑な経済事象について把握しきれていないことがあるのではないかと思います。 違和感の感知や、見積の妥当性の検証など、将来予測については会計の世界でもキーテーマですね。 間違いなく避けて通れないのは、事業計画の吟味。 2枚舌計画などと呼ばれることもありますが、過度に楽観的な […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】税効果 繰越欠損金漏れ③

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズについて 当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られるメリット: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】税効果 繰越欠損金漏れ②

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズについて 当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られるメリット: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について […]

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】税効果 繰越欠損金漏れ①

【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズについて 当ブログの【有価証券報告書 注記の訂正事例でわかる作成/記載要領】シリーズでは、 実際の訂正報告書の事例をもとに、その内容と発生原因をできるだけ具体的に研究し、ご紹介しています。 その特徴は以下の通りです。 ◆読者が得られるメリット: 読者は実際のリアルな訂正事例をもとにリスクの高い領域の作成要領・記載要領・作成方法について […]

「偶発事象の会計処理及び開示に関する研究報告」

日本公認会計士協会は、会計制度委員会研究報告第16号「偶発事象の会計処理及び開示に関する研究報告」及び「公開草案に対するコメントの概要及び対応」を公表しています。 本研究報告は、企業活動の複雑化に伴い、企業が責任や損失負担を求められる可能性が増加している現状を踏まえ、偶発事象に関する会計上の取扱いの考察や偶発事象の開示又は認識時点の適時性に関する検討を行い、当協会における調査・研究の結果及び現時点 […]

上場会社等における会計不正の動向(2019 年版)

日本公認会計士協会ホームページで「経営研究調査会研究資料第6号「上場会社等における会計不正の動向(2019年版)」の公表について」等が公表されています。 JICPAが企業の開示事例をもとに集計・公表したものであり、事業会社も知りうる内容になるとは思いますが、以下世間話のネタになるかと思った点について記載します。 ★”会計不正の公表会社数は各期によってばらつきはあるものの、おおむね毎期30社前後で推 […]

会計士を超えていくための3つのアドバイス

先日6月某日に、日本公認会計士協会東京会による「公認会計士」を超えていけ!~IPO三銃士の生き様~なる研修会に参加してきました。 パネリストとして登壇した3名の方は、どの方も魅力的でした。 みなさん、組織内会計士としてIPOに何らかの形で関与した経験者です。 これに関連して、参加した公認会計士にメッセージを惜しみなく発信されていました。 今回はその中から、印象に残ったものをご紹介しようと思います。 […]

会計はシンプルであるべきか否か

経営財務3412号に、時事談論 vol.11「会計情報の有用性」なる解説記事が出ていました。 ①最近の会計基準が複雑でよくわからんから、シンプルにしてくれという意見があるが、それは本末転倒ではないか(”複雑な会計処理はけしからんといった批判は見当違いといわざるを得ない。”) ②会計基準の十分な理解のないまま,財務諸表を利用するケースが増えてくると,決算数値をそのまま開示するだけでは,会計情報の有用 […]

(IFRS16)リース期間の検討実務

IFRS16のリース期間の検討は本当に難しい IFRS16の検討にあたり、最も苦労する点は何かと言えば、 リース期間の決定についてですよね。 今回は、IFRS16適用を見据え、またきたるべき日本の新リース基準の導入に備え、 「どのようにしてリース期間を考えていけばいいか」で悩まれる方のため、実務の導入経験や聞きまわった話をもとにヒントを述べていけたらと思います。 断言できますが、ほぼ100%、IF […]

仮想通貨に関する税務(法人税法令和改正)と会計

国税庁が”令和元年度 法人税関係法令の改正の概要”なるものを公表しているわけですが、その中で仮想通貨の譲渡損益及び時価評価損益等の整備というものがあります。 つまり平成31年税制改正で、法人税法上仮想通貨の時価評価損益が益金損金の額に算入されるということが決まり、それが話題になっています。 ということで、評価損益の条文について、以下でピックアップしてみます。 仮想通貨の時価評価損益 法人が事業年度 […]

インセンティブ報酬(役員報酬)⑤_株価連動型金銭報酬

役員のインセンティブ報酬を知りたい インセンティブ報酬は、コーポレートガバナンス強化政策としても、某自動車会社の事件があったことからも広がりを見せつつあり、法律や税制も巻き込んで世間的に話題になっています。 しかし会計処理については実は制度が追いつき切っていないこともあるようです。 我々会計戦士は常にインセンティブ報酬の論点に出くわすわけではないですが、時代に取り残されないように公表資料をベースに […]